思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモの三菱電機製ケータイ「FOMA D800iDS」です。
2007年に発売されたD800iDSは、国内で初めて2つのディスプレイを搭載したケータイです。
折りたたみ型のボディのメインディスプレイに加え、通常はダイヤルキーが来る部分にもタッチパネルディスプレイを備えています。必要最低限のメニュー構成となる「3キー」、標準的な機能が利用できる「6キー」、従来のケータイと同様の操作ができる「10キー」の3つの表示モードが用意されていて、ユーザーが使いやすいモードを選択できます。
文字入力では、「2タッチ入力」「5タッチ入力」に加えて「手書き入力」にも対応しています。
背面には9×16ドットのLEDが埋め込まれていて、電話やメールの着信通知や時刻が浮かび上がるように表示されるのも特徴の一つでした。
入力や操作方法が多様で、年齢や性別などを問わず多くのユーザーの使いやすさに配慮していることなどから、2007年度のグッドデザイン賞において、ユニバーサルデザイン賞を受賞しています。
ちなみに機種名の「DS」は、あのゲーム機と同じ「Dual Screen」の略ではなく、タッチパネルで実現する「Direct&Smooth」な操作から来ているということです。
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