思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモの三菱電機製ケータイ「mova D503i」です。
2001年に発売されたD503iは、iアプリに初対応したmova 503iシリーズの中で、最後に登場したモデルです。ジャストシステムの日本語変換システム「ATOK Pocket」を初めて搭載したケータイでもあります。
ATOK Pocketは、パソコン用のIME(文字入力システム)「ATOK(エイトック)」をベースに、ケータイ向けにプログラムをコンパクト化し、辞書や変換候補語の表示順などをケータイの利用シーンを考慮してチューニング。当時のケータイの中では高い文字変換精度を誇りました。
従来機種では「さばいばるちゅう」を変換すると「鯖威張る中」になるというのが当時の三菱電機のCMで話題になりましたが、もちろんD503iでは「サバイバル中」と、正しく変換されました。
ディスプレイのサイズは503iシリーズの中では小さい部類になりますが、解像度はほかの機種が120×160ピクセルだったのに対し、D503iは132×162ピクセルとより高解像度で、他の機種よりも滑らかで美しい文字フォントを利用していました。
ちなみに、三菱電機製のケータイでお馴染みのフリップ型ケータイですが、50xシリーズでは最後の採用モデルとなりました。
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