思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモのNEC製ケータイ「FOMA N900i」です。
2004年に発売されたN900iは、ドコモがFOMAにおいてシリーズ展開を始め最初に投入した端末の1つで、900iシリーズで2番目に発売されたケータイです。
端末を開いた側面に、「刀」をイメージしたという滑らかな曲線が現れる「アークライン」と呼ばれるデザインが特徴で、N900iで初めて取り入れられて以降、NEC「伝統」のデザインと言われるまでに、多くの端末に採用されました。
900iシリーズの中で最軽量モデルで、少しごついイメージがあったそれまでのFOMA端末から、曲線を使った優しいフォルムに変え、女性にも持ちやすいよう本体幅を48mmに抑えるなど、FOMAユーザーのすそ野を広げることを狙った製品でした。
メインのカメラには100万画素スーパーCCDハニカムを採用していて、センサーの特性により200万画素で記録することができました。10万画素のインカメラを備えていましたが、より高画質なアウトカメラで自撮りできるよう、0.96インチの背面ディスプレイがファインダーになるよう工夫されていました。
また、「ドラゴンクエスト」のiアプリがプリインストールされていたことも話題となり、発売当日には都内の量販店やドコモショップで売り切れになる店舗が続出するほどの人気の端末となりました。
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