パナソニック、スマホ機能付き頑丈ハンドヘルド「TOUGHBOOK FZ-T1」を披露 特徴は?ブランドは「TOUGHBOOK」に統一(1/3 ページ)

» 2018年05月30日 14時50分 公開
[房野麻子ITmedia]

 パナソニック モバイルコミュニケーションズ(PMC)は5月29日、過酷な現場での業務にも使えるタフネスPC「TOUGHBOOK(タフブック)」シリーズの新ラインアップとして、スマートフォンの便利さと業務使用に耐える頑丈さを兼ね備えるハンドヘルド端末「TOUGHBOOK FZ-T1」を発表した。無線LAN専用の「Wi-Fiモデル」の他、NTTドコモとau(KDDI・沖縄セルラー電話)のLTEネットワークに最適化したモバイル通信(通話・データ)機能を備える「LTE(docomo)モデル」「LTE(au)モデル」を用意する。いずれも10月の発売を予定しており、LTEモデルの販売価格は8万円程度になる見通しだ(Wi-Fiモデルの想定価格は未定)。

 なお、NTTドコモから2018年夏に発売される予定の法人向けスマホ「TOUGHBOOK P-01K」はFZ-T1の“バーコードリーダーレスモデル”のような仕様となっており、並行して商品化が進められた。

TOUGHBOOK FZ-T1 パナソニック モバイルコミュニケーションズのスマホ機能付き頑丈ハンドヘルド「TOUGHBOOK FZ-T1」

FZ-T1は“最軽量”のTOUGHBOOK

PMCの武藤正樹社長 PMCの武藤正樹社長

 同日に行われた発表会では、FZ-T1の製品コンセプトと事業戦略を同社の武藤正樹社長が説明した。

 PMCは公共、物流、製造、小売の現場で働く人たちを対象にしたハンドヘルド端末や決済端末を30年に渡って提供してきた。現在は、それらに搭載する業務アプリ、決済アプリ、セキュリティソフトなどのソフトウェア、さらにサポートも一貫して提供しているという。

ハード、ソフトとサービスを一貫提供 業務用端末(ハードウェア)をソフトウェアからサポートまで一貫して提供

 特に公共、物流分野では、屋外の厳しい環境に耐え、大容量バッテリーを搭載して長時間使える「TOUGHPAD FZ-N1」や「TOUGHPAD FZ-X1」が評価され、世界中で利用されていると武藤氏は説明。このラインアップに、「スマホの利便性と業務使用に耐える頑丈性を兼ね備えたFZ-T1を追加し、『堅牢性はそこまで高くなくて良いけれど一般のコンシューマ向けスマホでは対応できない長期間のサポートは必要』というような新たなニーズに対応する」と意気込む。

FZ-N1とFZ-X1は大人気 過酷な環境でも使える「FZ-N1」「FZ-X1」は世界中で利用されている

 最新モデルであるFZ-T1は、従来機の頑丈さを継承しつつ、バーコードリーダーを搭載し、LTEモデルではAndroidスマホとして通話やデータ通信も可能。しかも軽量でポケットに入るサイズ(高さ154×幅75×厚さ13.1mm)に仕上げられており、TOUGHBOOKシリーズの中では最軽量(約240g)となった。

FZ-T1の位置付け FZ-T1は「スマホの利便性」「業務で使えるタフさ」を兼ね備え、主に屋内での使用を想定して開発された
P-01Kは兄弟機 NTTドコモの2018年夏モデル「TOUGHBOOK P-01K」は、FZ-T1からバーコードリーダーを外した兄弟端末という位置付け

ハンドヘルドやタブレットも「TOUGHBOOK」に

 1996年、「壊れないPCがほしい」という要望に応えて「TOUGHBOOK」ブランドが生まれた。一方、2012年にはそのタブレット版として「TOUGHPAD」ブランドが生まれ、2014年に登場したハンドヘルド(片手で持てる)端末もTOUGHPADブランドでリリースされた。

 「頑丈ノートPC世界シェア16年連続No.1」を守ってきた両ブランドだが、今回のFZ-T1リリースを機にブランドを「TOUGHBOOK」に統一することになった。

 「ブランドを統一することで、より分かりやすく、より多くのユーザーに認知してもらえる」と武藤氏は期待を寄せる。PMCは引き続き、TOUGHBOOKとソフトウェアを合わせたソリューションを提供していく。

ブランドをTOUGHBOOKに統一 1996年以来、22年間でさまざまなTOUGHBOOKとTOUGHPADをリリースしてきたが、FZ-T1(とP-01K)の発表を機にブランドを「TOUGHBOOK」に統一する
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