10月17日、NTTドコモは2018年冬〜2019年春モデルの製品発表会を開催した。今回は2部構成となり、製品発表に先立ってフィンテック分野の取り組み「ドコモ レンディングプラットフォーム」も発表された。
この記事では、17日の発表会のうち、質疑応答および囲み取材で交わされたやりとりを一問一答形式でまとめた。
「NTTドコモ 2018冬〜2019春モデル発表会」の終了後の質疑応答では、ドコモの吉澤氏の他、同社プロダクト部長の安部成司氏が登壇した。
―― 冬春モデルには、通話に特化した小型端末として「カードケータイ KY01」と「ワンナンバーフォン ON01」という2種類が発表されている。これを1つにまとめた方が良かったのではないか。例えばカードケータイにワンナンバー機能を搭載して、スマートフォンと同じ電話番号を使うか、別の電話番号を使うか選べる仕様にした方が効率が良さそうだ。2機種に分けたのは、何か技術的な問題があったからなのか。
吉澤氏 技術的には当然可能だと思う。とはいえ、プライベート用とビジネス用で使い分けたいという需要は確実にある。カードケータイは、別の番号を手軽に持つための機種として出したかった。
一方、スマートフォンの「子機」として、同じ番号を使えるというのが、ワンナンバーフォンのコンセプトだ。
吉澤氏 ある方から、「ワンナンバーフォンの方が小さくあるべきなのに、実際にはカードケータイの方が小さい。逆ではないのか」と指摘されたが、ワンナンバーフォンは新しい使い方をお試しいただく商品として導入した意味合いが強い。
(注:販売価格はカードケータイが3万2000円前後、ワンナンバーフォンは1万円前後と、ワンナンバーフォンはより安価に提供される)
安部氏 お客さまの要望はさまざまある。今回の商品では、シチュエーションに応じて提供していくことで、どのような形で利用されるか見極めたいと考えている。今後も、お客さまの要望に応える商品を提供していきたい。そうした要望の声として「ワンナンバーサービスを選択できる機種」があるなら、もちろん検討していく。
―― Googleブランドの「Pixel」を投入した。その狙い、期待は。
吉澤氏 Pixelブランドでは日本初の投入となる。Androidを開発するGoogleが直接市場に投入するスマートフォンであることはもちろんだが、Googleレンズなどの先進的な機能、有機ELを搭載したきれいな画面のような、魅力的なハードウェアも備えている。そういった特徴を持つ端末を日本のお客さまに提供する機会を持ちたいと思い、今回ラインアップに加えた。
こうした製品を投入する機会は今までなかなかなかったが、お客さまがどういう風に使いこなすのか、試行という意味合いも込めて提供していく。
安部氏 やはり新しい技術がポイント。Googleとしても、Googleレンズのような新しい技術を投入する際、「まずはPixelからスタートしていきたい」という思いがあるのではないか。ドコモとしても、そうした新しい技術をしっかりとお客さまへ届けていきたいし、Googleならではの技術がお客さまにどう受け入れられていくのかも確認していきたい。
―― PixelのOSアップデートについて。直販はGoogleが直接アップデートするため、Androidの次期OSもすぐに提供されるだろう。ドコモから購入した場合のOSアップデートはどのような対応になるのか。
安部氏 PixelのOSバージョンアップは基本的にはGoogleが直接行う。
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