KDDIのコード決済サービス「au PAY」が、4月9日にスタートした。au PAYは、「au WALLET」の残高を使い、バーコードを読み取ってもらうことで決済できるサービス。たまったau WALLET ポイントを残高にチャージすることもできる。早速使ってみたので、アプリの使い勝手も含めてレビューしたい。
au PAYを利用するには、「au WALLET」アプリをバージョンアップする必要がある。au WALLETアプリをメジャーバージョンアップするのは、2014年に提供開始してから初めて。iPhoneはApp Storeから、Androidはau Marketからバージョンアップができる。
初回起動時に、au IDとパスワードを入力してログインすれば、利用開始できる。他キャリアのユーザーでも、au回線を契約しており、かつiPhoneなら利用できる。
旧バージョンのアプリでは、残高やポイントが大きく表示されていたが、新バージョンではau PAYが追加されたことに伴い、「HOME」「ポイント」「コード支払い」「履歴」「使えるお店」の5つのタブを用意した。起動直後に表示されるのがHOMEタブで、ここから残高やポイントを確認できることに加え、チャージ、バーコードの表示、送金、支払い履歴の確認などが可能。
ちなみにiOS版にはApple Payのリンクが用意されており、タップすると、Walletアプリに登録したau WALLET プリペイドカードの支払い画面に移る。au WALLET プリペイドカードを登録していない場合、カードの登録画面に移る。既にApple Payで同カードを使っている人はロック画面から使う方が早いので意味がなさそうだが、Apple Payを使ったことがない人に、そのきっかけを与えるのには有効といえそうだ。
新アプリはおおむね使いやすいと感じているが、「チャージ(入金)」と「ポイント入金」が別項目として並んでいたり、コード支払いと履歴がタブとアイコンで2つショートカットがあったりと、やや煩雑な印象も。もう少し項目を減らしてスッキリさせてもよかったのではと思う。
チャージはauかんたん決済、じぶん銀行、クレジットカード、au WALLET ポイント、au WALLET チャージカードから行える。auショップやコンビニでは現金でのチャージもできる。決済時に残高が不足した際のオートチャージは、じぶん銀行の口座から可能だが、2019年夏からは、auかんたん決済によるオートチャージにも対応する予定。
au WALLET ポイントでやや不便なのが、100円単位でしかチャージができないこと。例えば490ポイントたまっている場合、90ポイントはチャージできない。そもそもポイントをチャージする操作自体が手間だ。d払いやLINE Payのように、支払い時にポイントも自動で使えるようにする設定も欲しいところだ。
ただ、KDDIはau PAYを通して、ポイントの価値を上げる取り組みを進めている。その第1弾として、4月15日からポイントでチャージをすると、10%を残高に還元するキャンペーンを実施している。これはポイントからチャージをする仕組みだからこそできるので、こうした施策は今後も期待したい。
支払い時のバーコードは、HOMEタブの「コード支払い」、または「コード支払い」タブから表示できる。さらに、バーコード画面に表示される「この画面へのショートカットを作成する」から、コード画面のショートカットをホーム画面に置ける。
セキュリティ設定として、アプリの起動やバーコードの表示にロックをかけることもできる。iPhone X以降なら「Face ID」も利用可能だ。
支払うときは、店員に「au PAYで」と伝え、決済端末から画面のバーコードを読み取ってもらえばよい。決済時が完了すると端末がブルッと震え、支払額と、それに伴う獲得ポイントが画面に表示される。筆者は4月11日にローソンで使ってみたが、店員は戸惑うことなくスムーズに決済できた。
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