使えるお店タブからは、au PAY、au WALLET プリペイドカード/クレジットカード、Apple Pay、auかんたん決済で支払えるお店を探せる。気になるのがau PAYの加盟店だが、「使えるお店を探す」をタップしても、au PAYのサイトに遷移して、加盟店のロゴが表示されるのみ。d払いやPayPayのように、現在地の近くにある加盟店を検索する機能も欲しい。
現時点でau PAYを利用できる店舗は、ローソン、ミニストップ、セイコーマート、ポプラ、松屋、ウェルシア、サンドラッグ、エディオン、100満ボルト、ジョーシン、ケーズデンキ、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ヤマダ電機、ベスト電器、IKEA、ゲオなど。PayPayやLINE Payなど、他のコード決済を導入している店舗が多い。
「三太郎の日(毎月3日、13日、23日※4月は23日のみ)」には、au PAYのポイント還元率が最大20%に上がるが、それ以外の日だと、5月31日まで20%還元キャンペーンを実施しているPayPayや、毎月末に「Payトク」キャンペーンを実施しているLINE Payなどの方がお得だ。大量のau WALLET ポイントがたまっていれば積極的にau PAYを使う動機になるが、そうでない人に使ってもらうのは、キャンペーンが続いている今はハードルが高いと感じる。
三太郎の日を除くポイントの還元率は、auスマートパスプレミアム会員は1.5%、それ以外のau STAR会員は0.5%。auスマートパスプレミアムは月額499円(税別)の有料サービスだが、日常的にau PAYを使うのなら、会員になっておいた方がいいだろう。
au WALLETアプリからは、残高を他のユーザーに送金したり、じぶん銀行の口座に出金したりできる。送金、出金できるのは、じぶん銀行、ポイント、auショップとコンビニからチャージした分。ただし送金するには、じぶん銀行の口座を登録する必要がある。じぶん銀行とは関係ない、ポイントやショップからチャージした分は、じぶん銀行との連携なしでも送金できるよう改良してほしい。
au PAYが使える店舗の多くでは、他のコード決済も使えるため、積極的に使ってもらうためには、au WALLET ポイントがたまりやすい仕組みが求められる。三太郎の日や、食べログ掲載店舗でのポイントアップは魅力的な施策だが、もう一押しが欲しい。
例えば、au WALLET プリペイドカード/クレジットカードで展開している「ポイントアップ店」をau PAYに導入するのもありだろう。ただ、現在のポイントアップ店であるセブン-イレブン、イトーヨーカドー、マツモトキヨシ、TOHOシネマズなどはau PAYを導入していない。au PAYだけのポイントアップ店も欲しいところだ。
銀行チャージ、オートチャージ、個人間送金などの利用にじぶん銀行の口座が必須になるのもネックだ。2019年度中にじぶん銀行は「auじぶん銀行」に商号を変更し、KDDIの子会社になることもあり、特徴的な機能はじぶん銀行に優先的に対応させるのだろうが、ユーザーの利便性や拡充を考えるのなら、他行も対応させてほしい。
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