インタビュー
» 2019年05月10日 06時00分 公開

「意地悪な条件は付けていない」 NTTドコモに聞く、新料金プランの疑問点 (2/4)

[石野純也,ITmedia]

1人ずつプランを選びたいというニーズもあった

―― みんなドコモ割のお話がありましたが、この割引を導入した意図を教えてください。

大橋氏 家族(で契約するユーザー)を大切にしたい戦略は、維持しています。家族で分け合えるのはシェアパックのよさでしたが、同じ家族でもお子さんがどのぐらい使うのかが分からないという声もあり、1人ずつプランを選びたいというニーズもありました。シェアパックは、最後に割り算しないと1人いくらかの金額が出ないので、どうしても分かりにくくなってしまいます。

ドコモ ファミリー割引グループが2回線だと月額500円を、3回線以上だと月額1000円以上を割り引く「みんなドコモ割」

―― 3人以上でいきなり1000円の上限になってしまいますが、ソフトバンクのように、もう少し人数ごとに変えるという手もあったかと思います。

大橋氏 ドコモには、3人以上でファミリー割引を組んでいる方が7割程度います。ほとんどの方がお得になるような水準で考えました。標準的という言い方がいいのかは分かりませんが、家族というまとまりを意識したとき、3人がいいのではないかという考えがありました。ただし、実際には1つの家族ではなく、3親等以内であれば幅広くファミリー割引を組むことができます。ご両親などと組んでいただければという思いがあります。

横内氏 シェアパックの場合は容量を分けなければいけなかったのですが、みんなドコモ割は登録するだけで、その点もシンプルです。

大橋氏 ファミリー割引を組んでいても、請求は別々にでき、そこは自由に変えられます。登録していただければ、住所が異なっていても問題ありません。

―― 2人以上まで含むと、割合はもっと上がるということですよね。

大橋氏 8割以上で、9割行かない程度ですね。(今後は)比率ももっと高くなると思います。ですから、3回線のみんなドコモ割を適用したときの料金を中心に発信していきたいと考えています。

横内氏 発表だけだと、その点をお伝えしづらかったのは事実で、今のシェアパックと同じイメージで捉えられてしまったところはあったと思います。

―― ここまでの比率であれば、最初から1000円安い方がすっきりしたのでは……という気もしますが。

大橋氏 先ほど申し上げたように、家族でという戦略は維持しています。ご家族みんなでドコモを使っていただきたいですからね。

―― なるほど。確かにその方が解約の抑止にはなりそうです。容量を分け合うシェアパックはその点でかなり強力だったと思います。ただ、逆にドコモ内にとどまってプランを変えるのも難しくなってしまうのではないでしょうか。代表回線の人だけが勝手に新料金プランに変えることはできないのではないかと。

大橋氏 月々サポートが当たっている、当たっていないなど、新料金プランに変えた方がいいタイミングは、お客さまごとに異なります。今回のみんなドコモ割は、新料金プランでない人もカウントするようにしているので、お得になったタイミングで変えていただけます。(シェアパックに)残った方の分は、プランを変えて調整できるようにしています。

docomo withのユーザーはどうすべき?

―― 基本的に月々サポートが終わったタイミングで変更した方がいいとのことですが、割引が永続するdocomo withの人はどうすればいいのでしょうか。家族3人が使う金額を計算すると、ギガライトの1GB未満でちょうど1500円安くなっているので、変えないでおくというのも選択肢になりそうです。

大橋氏 docomo withは、それ自体が端末購入補助なく端末を買っていただく仕組みで、分離プランのようなものです。いくら安くなるかはケースバイケースですが、結果的に似たような水準になりました。また、docomo withに入っている方の中には、新料金プランに移っても、お得にならないケースがあります。そういう方々は、そのままdocomo withを使い続けていただく選択肢もあります。最新端末が出て、それをお買い求めになりたいときは、docomo withを維持したままで購入することもできます。

ドコモ 月々サポートや端末購入サポートなどを付けなければ、docomo with対象端末から機種変更しても、1500円の割引は続く

―― 現状でも月々サポートをあえて捨てればdocomo withを維持できましたが、それは続くということですね。端末の購入補助はdocomo withと同様なくなりますが、一方でまだ何らかの割引は残すとの発言もありました。これはどのようなものになるのでしょうか。

大橋氏 分離プランなので、基本は定価販売です。そうはいっても、高価格帯の商品は、そのままの価格でお買い求めになるのが難しくなるかもしれない。そのための、購入しやすい仕組みを考えています。ラインアップが発表される際まで、もうしばらくお待ちいただければと思います。

―― その金額が分からないと、最終的にお得になるのかどうなのかが、いまいちよく見えません。

横内氏 今は、端末が平均で3年弱使われています。端末が高機能化しているため、長く使う方が増えていているのです。そういった観点で見ると、(割引に関係なく)お得になることはお分かりいただけると思います。ただし、フラグシップの端末は、高価格が進んでいるので、どういった形で購入しやすくするのかを、今、考えているところです。

大橋氏 月々サポートは2年で終わってしまうので、3年という期間で考えていただければ、お得になることはお分かりいただけるのではないでしょうか。

横内氏 (3年で計算すると)新料金プランで高くなってしまう方は、ほとんどいらっしゃらないと思います。

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