インタビュー
» 2019年05月10日 06時00分 公開

「意地悪な条件は付けていない」 NTTドコモに聞く、新料金プランの疑問点 (4/4)

[石野純也,ITmedia]
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ケータイプランは改悪ではない?

―― ギガホ、ギガライトだけでなく、今回はケータイプランも改定されました。まず、FOMAの「タイプSSバリュー」と比べ、高くなったという声もありますが、いかがでしょうか。

大橋氏 タイプSSバリューは1606円(パケホーダイダブルを使う場合)で、1000円分の無料通信が付いてくるので、それと比べてどうかという声があるのは事実ですが、絶対的な金額は400円程度値下げしています(ケータイプランは1200円)。ご家族であれば通話も無料になるので、必ずしも高くなったというわけではないと考えています。

ドコモ ケータイ向けの新料金。月額1200円で100MBのデータ通信が利用できる

―― 通信量が100MBですが、これで足りるのでしょうか。

大橋氏 ご利用状況を見ていると、9割近くがこの中に収まります。

―― 現行プランでは、カケホーダイライト単体で契約でき、通話に特化した使い方だと、1200円で5分間の通話が無料になるため、新料金のケータイプランよりもお得になります。

大橋氏 確かに今はフィーチャーフォン(Androidベースのドコモ ケータイを含む)の場合だと、カケホーダイ、カケホーダイライトが安いのですが、同じ機能なのに値段が違うのはおかしいという議論を踏まえ、価格はそろえることにしました。そうなったとき、1200円に「かけ放題オプション」をつけると、(現行プランのカケホーダイライト+1GB未満と同じ)2900円になります。ただし、今カケホーダイでお使いの方は、新料金プランに変えないという手はあります。3Gのケータイをお使いの方は、ゆくゆくは終了してしまうので、どこかで移っていただければと思います。

5Gの料金は別途検討する

―― 現行プランではあったデータプランがありませんが、データ端末を単体で契約する場合は、どのようにすればいいのでしょうか。

大橋氏 タブレットやWi-Fiルーターだけを当社で使いたい方がどれだけいるのかを考えたとき、基本はハンドセットやスマートフォンがあり、2台目として使う方がニーズに合っているということで、データプラスを用意しました。そうはいっても、「どうしても1台目として使いたい」というのであれば、タブレットやWi-Fiルーターでギガホやギガライトを契約していただくこともできます。極端な話ですが、フィーチャーフォンでギガホを契約して、データプラスのタブレットでその容量を使うということもできます。

―― 5Gも来年(2020年)、商用サービスが始まりますが、この料金のままというわけではないですよね。

大橋氏 商用サービスが来年に迫っているので、どのような価値を提供できるのかを踏まえながら、料金は考えていきたいと思います。これがそのままいくのかというと、そういうわけではありません。5Gがどういうものかを踏まえながら、検討していきます。

取材を終えて:トータルコストまだ見えない

 新料金プランはボリュームゾーンを意識したという発言もあったように、恩恵を受けられるユーザーは多く、結果として最大4000億円の減収見込みにつながっている。ただし、1割、2割といっても、母集団の大きなドコモの場合、人数はかなりの数にのぼる。結果として、料金が変わらないか、逆に高くなるケースもある点には、やはり注意が必要だと感じた。

 また、docomo withのユーザーは新旧両方の料金をよく比較する必要がありそうだ。契約状況によっては高くなることもあるため、インタビューで語られていたように、docomo withを残しながら端末だけを変更するという手も検討したい。

 ただし、端末代と通信費を合わせたトータルでのコストは、現時点では算出できないため、最終的にどの程度お得になるのかが見えづらい。高機能端末につくという割引の中身が分からないからだ。その意味で、新料金プランは、まだ全貌が明らかになっていないともいえる。この割引がどの程度になるのかで、評価は変わってくるかもしれない。

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