Google Payアプリから設定したiDは、同アプリから確認、設定、削除できます。メインカードの設定は、カードの詳細情報を表示してスイッチをオン、オフするだけでOKです。
このあたりの仕様は、先行するQUICPay+対応カードと同様です。
ここで気になるのが、既存のiDアプリや同アプリ経由で設定した既存カード、あるいは「メルペイ」のような単独アプリで設定した既存カードとの“共存”。結論からいうと、どのアプリで登録したiDカードも、1端末あたり最大10枚まで共存可能です(※)。
※ iDアプリを利用している場合は「バージョン21.00.0」以降にアップデートする必要があります
ただ、iDカードを複数枚登録した場合、「メインカードをどう切り替えるのか」という問題が発生します。
切り替え方法は大きく3つあります。
1つは、ドコモが提供する「iDアプリ」を利用する方法です。
このアプリでは全てのiDカードをメインカードに設定したり端末から削除したりできます(カードの更新や詳細設定はカードを登録したアプリから行います)。1台の端末に複数枚のiDカードを登録している場合はインストールしておくことをお勧めします。
もっとも、メルペイやGoogle Payより前に登場したiD対応カードは、このアプリがないとiDカードを登録できなかったので、インストール済みだという人も多いでしょうが……。
おサイフケータイ対応のAndroid端末には「おサイフケータイアプリ」が必ず入っています。
このアプリの「バージョン7.0.2」以降では、iDアプリを介さずにメインカードの切り替えをする機能が追加されました。カードの削除や詳細設定は登録時に利用したアプリに任せる形を取っていますが(カード切り替え画面から起動できます)、メインカードの切り替えだけならiDアプリよりも分かりやすくスピーディーです。
もしも古いバージョンのおサイフケータイアプリを使っている場合は、早めにGoogle Playから最新バージョンを入手することをお勧めします。
iDアプリやおサイフケータイアプリを使わずに、カードの登録に利用したアプリからメインカードを切り替えることもできます。
ただし、この方法では他の“どの”カードがメイン設定されているか分からないという問題があるので、iDアプリかおサイフケータイアプリを使うことをお勧めしたいです。
iDに対応したことで、Google Payはおサイフケータイが対応する主要な非接触決済サービスの全てを網羅したことになります。
一方で、iPhoneの「Apple Pay」では「Suica」以外のプリペイド専用サービスは使えません。Appleは、Googleの攻勢にどう対抗していくのでしょうか。
最近はバーコードやQRコードを使う「コード決済」に目が行きがちですが、FeliCaを使ったモバイル決済サービスも目が離せなくなってきました。
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