トレンドを押さえつつ完成度が高い「Galaxy S10+」のカメラ 「ベストショット」ガイドも面白い荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)

» 2019年07月22日 10時21分 公開
[荻窪圭ITmedia]

望遠カメラと超広角カメラを試す

 お次は望遠カメラ。画面の端に「木-林-森」みたいに、木が1本2本3本と並んだアイコンがあるんだけど、この中の「林」が広角カメラ。「木」にすると2倍の望遠になる。

Galaxy S10+ 画面右にあるアイコンを「林」から「木」にすると2倍の望遠となる。ベストショットはこの構図らしい。水平をちゃんと取れるのがありがたい。傾きがちだから
Galaxy S10+ 2倍の望遠で撮影。ディテールもけっこうちゃんとしていて写りはよい

 しっかりしたよい写り。広角カメラよりセンサーサイズが小さい分不利なのだけど、しっかり撮れている。「森」をタップすると超広角になる。

Galaxy S10+ 超広角。13mm相当なんてなかなかない広角っぷりでぐわんと広い範囲を撮れる
Galaxy S10+ 超広角だけは1600万画素と画素数が多い。周辺部のゆがみも気にならない

 超広角はちょっと周辺部が湾曲するけれども、あまり気にならないレベル。設定でゆがみを真っすぐに直すこともできるが、このままでも使える。

Galaxy S10+ 広角感が増すアングルで不忍池を撮ってみた。広い範囲を撮れるのみならず、この極端なぐわーっとパースがつく遠近感が超広角の楽しさだ。

いろいろなシーンで撮影してみる

 では、いろんなものを撮ってみよう。まずは猫。ちゃんと猫と認識。ただ、横を向いていたり顔が全然見えておらず、遠くにいて小さくしか写っていないと猫と認識してくれないのは残念。

Galaxy S10+ 猫と見つめ合ってみた。右上に「猫」アイコンが出ている。シンプルなアイコンでこれはこれで楽しい。シーンを認識するとここにアイコンが出るのだ
Galaxy S10+ りっぱなキジトラ。望遠カメラで撮影した

 次は「建物」。

Galaxy S10+ 建物や風景を撮るときは水平が大事なのでベストショット機能はありがたい。右上に建物アイコンが出ているのが分かる
Galaxy S10+ 間もなく解体される昭和なビル。この屋上に往年のテレビドラマ「傷だらけの天使」のペントハウスがあったことで有名だ

 次は「夜景」。イマドキのスマホカメラなので夜景はきれい。

Galaxy S10+ めちゃ暗い団地内の暗渠。夜景アイコンが出た。このときばかりは、地下水路を中心に置きたかったのでベストショットガイドを無視した
Galaxy S10+ 26mm相当の広角カメラで撮影。イマドキの夜景らしく暗部も明るく撮っているが、ノイズはあまり気にならなくてよい。ISO1000

 料理はけっこう高い確率で認識してくれた。

Galaxy S10+ 料理と認識したので右上に「食事」アイコンが出た

 でもGalaxyは別途「食事」モードも持っているのだ。食事モードにすると、料理用のセッテヒング+ライブフォーカスで料理以外の背景をボカしてくれる。

Galaxy S10+ 撮影モードの端っこに「食事」モードがあるので見逃さないように。料理の撮りたい部分をタップしてそこ以外をぼかすことができる
Galaxy S10+ 背景はほどよくボケているし、色は鮮やかでおいしそうだし、明るさも完璧。これはよい

 次は「服」。実は「服」や「靴」も認識するのだ。

Galaxy S10+ 最近お気に入りの「墾田永年私財法Tシャツ」をハンガーにかけて撮ってみた。since 743ってのがポイントです。

 「食事」モードに「服」や「靴」。つまり、最近SNSによく上げられる被写体を積極的にチェックしているのだ。そのあたりはさすがである。ギャラリーアプリでもちゃんと被写体別に分類するので、後から探したいときにもよい。

Galaxy S10+ ギャラリーアプリで「検索」をかけると分かりやすくいろいろと分類してくれている。これはよい機能

 他にも「室内」「花」「テキスト」「乗りもの」「日没」と認識してくれるシーンは多い。

Galaxy S10+ 「室内」と認識。まあ室内には違いない
Galaxy S10+ 「日没」と認識され、風景なので超広角カメラを使いましょう、なんてアドバイスもしてくれる。従わなかったけど
Galaxy S10+ お店の黒板。テキストと判断してくれた。そのまま補正して真っすぐにした写真を撮ってくれる。不要なときは、「T」となっているアイコンをタップして、シーン認識をオフにすればよい
Galaxy S10+ 上野動物園の懸垂式モノレール。乗り物と判定された(右上に車のアイコンが出ている)
Galaxy S10+ 超広角カメラで撮影してみた
Galaxy S10+ 夜のアジサイ。花と認識された
Galaxy S10+ こちらは昼に撮ったアジサイ(の一種)。スクリーンショットとは違う写真ですまん。青空の入った作例も欲しいなと思って

 というわけで、シーン認識とベストショットガイドは面白いのである。

 気になったのはデュアルアパチャーの振る舞い。F1.5/2.4が自動的に切り替わるのだけど、F2.4のまま引っ張り過ぎるかなという気はする。被写体ブレすることもあるので、もうちょっと早めにF1.5に切り替わってもいいんじゃなかろうか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月07日 更新
  1. ヨドバシ通販は「高還元率で偽物リスク低い」──コレが“脱Amazon”した人の本音か (2025年12月06日)
  2. 「健康保険証で良いじゃないですか」──政治家ポストにマイナ保険証派が“猛反論”した理由 (2025年12月06日)
  3. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  4. ドコモも一本化する認証方式「パスキー」 証券口座乗っ取りで普及加速も、混乱するユーザー体験を統一できるか (2025年12月06日)
  5. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  6. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  7. 楽天モバイルが“2025年内1000万契約”に向けて繰り出した方策とは? (2025年12月06日)
  8. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  9. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  10. Amazonでガジェットを注文したら、日本で使えない“技適なし製品”が届いた 泣き寝入りしかない? (2025年07月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー