プロセッサにSnapdragonを搭載したWindows PCとして「Galaxy Book S」も発表された。同製品はいわゆるクラムシェルタイプのPCで、Qualcommが開発したPC向けのプラットフォームであるSnapdragon 8cxを搭載。Snapdragon 8cxとは、2018年12月に米ハワイ州でQualcommが発表したプロセッサで、Snapdragon 855をベースに、PCに必要なパフォーマンス面の強化を施しているのが特徴。CPU、GPUだけでなく、システムキャッシュやL3キャッシュも拡張されている。
プロセッサが低消費電力を特徴としているため、スマートフォンと同様に常時接続も可能になる。Galaxy Book Sは、ビデオ再生が連続23時間可能と、長時間駆動を実現しているが、本体は非常に薄く、軽々と持つことができた。スペック的には、厚さがわずか11.8mm、重さが960g。13.3型のディスプレイを備え、タッチパネルも搭載する。
通信機能もSnapdragon 8cxの強みの1つで、同プロセッサには、5Gに対応した「Snapdragon X50 modem」を搭載できるが、Galaxy Book SはLTE Advancedまでの対応になる。Samsung傘下のAKGがオーディオをチューニングしているのも特徴の1つだ。
CPUがARMベースのSnapdragon 8cxということで、パフォーマンスは気になるところだが、展示されていたデモ機には、処理能力を求められる画像加工ソフトなどは搭載されていなかった。ただし、当たり前かもしれないが、ウィンドウを開いたときなどのレスポンスは軽快で、特にもたつきなどは感じられなかった。価格は999ドル、発売は9月を予定する。
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