Googleは11月29日、メッシュ型Wi-Fi(無線LAN)ネットワーク機器「Google Nest Wifi」を発売する。Googleストア(Web直販)価格は、外部ネットワークに接続する「ルーター」が1万9800円、Wi-Fiのエリアを拡張する「拡張ポイント」が1万8150円、ルーターと拡張ポイントのセットが3万1900円(いずれも税込み)で、主要な家電量販店でも販売される。
Google Nest Wifiは、日本で2018年4月に発売された「Google Wifi」の後継製品。Google Wifiは1台でルーターと拡張ポイントを兼ねていた(=同じハードウェアを使っていた)が、Nest WiFiでは先述の通りルーターと拡張ポイントを別のハードウェアとした。通信は従来比で最大2倍高速化し、通信範囲は最大25%広がっているという。
メッシュWi-FiのネットワークはIEEE 802.11s規格に準拠している。1台のルーターに星状に拡張ポイントをつなぐ「スター接続」も、ルーターと複数台の拡張ポイントを数珠つなぎでつなぐ「デイジーチェーン接続」のどちらでもネットワークを構築できる。
1台のルーターにつき、拡張ポイントは最大で32台(理論値)まで設置可能。先代のGoogle Wifiと組み合わせたメッシュネットワークも作成できる。「ゲストWi-Fi」機能も備えており、「Google Nest Hub」(別売)の画面に接続情報を表示することで、来客にネット接続を提供することも可能だ。
スマートネットワークの構築用に、Bluetooth Low EnergyとIEEE 802.15.4スレッド(2.4GHz帯:後日ソフトウェア更新で提供)による通信機能も備える。
ルーターは1台で最大120平方メートルのエリアをカバーできる。Wi-FiはIEEE 802.11ac/a/b/g/nに対応し、5GHz帯は4×4アンテナ、2.4GHz帯は2×2アンテナを備える。セキュリティ(暗号化)は「WPA3」にも対応する。Wi-Fi機器は最大で100台接続できる。
有線LAN(Ethernet)は1000BASE-T(Gigabit Ethernet)ポートを2つ備える。自宅のブロードバンド回線への接続はもちろん、自宅内の有線LANネットワークへの接続もしやすい。
どちらかというと純粋なルーター製品となっており、スマートスピーカーとしての機能は備えない。ボディーサイズは約110(直径)×90.4(高さ)mmで、重量は約380gだ。
拡張ポイントは1台で最大90平方メートルのエリアをカバーできる。Wi-FiはIEEE 802.11ac/a/b/g/nに対応し、5GHz帯、2.4GHz帯共に2×2アンテナを備える。セキュリティ(暗号化)はWPA3にも対応する。Wi-Fi機器は最大で100台接続できる。
有線LANポートがない代わりに、タッチセンサー、360度スピーカーと高感度マイクを備えており、「Googleアシスタント」対応のスマートスピーカーとして使うこともできる。Bluetoothスピーカー機能も備える。
ボディーサイズは102.2(直径)×87.2(高さ)mmで、重量は約350gだ。
Nest Wifiは、Googleストアの他、以下の店舗やWeb通販サイトでも販売される。
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