世界を変える5G

OPPOが5Gスマホ「Reno3 Pro」をチラ見せ ウォッチやARグラスなど周辺機器も強化OPPO INNO DAY 2019(2/2 ページ)

» 2019年12月13日 17時05分 公開
[村元正剛ITmedia]
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スマートウォッチ、5G CPEなど、製品ラインアップを拡張

 2020年の第1四半期に、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤフォン、5G CPE(屋内ルーター)を発売することも明らかにした。

OPPO 5G CPEも投入する

 スマートウォッチはシルエットだけが公開されたが、Apple Watchに似たスクエアのフェースになるようだ。ワイヤレスイヤフォンもAppleの「AirPods」に似たデザインになるようだ。

OPPO 2020年はスマートウォッチも発売。四角い文字盤になるようだ
OPPO WeiboのOPPOアカウントをチェックしたところ、ワイヤレスイヤフォンは「OPPO Enco Free」という製品名で12月26日に正式に発表されるようだ。カラバリは白、黒、ピンクの3色が用意される見通し

 5GのCPEは、QualcommのSnapdragon X55を搭載し、1000以上のデバイス接続に対応。家庭ではスマート家電のプラットフォームとなるものだ。5G CPEはエキシビションルームにも展示され、利用シーンのデモンストレーションも披露された。スマートフォンをインストールした「Brenno」というアプリで操作でき、音声でも操作できるようだ。

OPPO 5G CPEは2Gbpsを超えるスピードを利用でき、多くのデバイスの同時接続に適しているという
OPPO 「Brenno」というアプリでスマート家電を制御するデモンストレーション。5G CPEを導入することで、より快適に利用できる

操作性がシンプルで、反応もよかったARグラス

 さらに、現在開発中のARグラスも紹介された。デバイスだけでなく、ARのゲームやサービスなどの提供も視野に入れているのこと。CEOのトニー・チェン氏がアピールした「OPPOは単なる電話メーカーではない」という発言を裏付ける発表といえよう。

OPPO ARグラスの紹介には比較的長い時間を割き、力を入れて開発していることが感じられた

 このARグラスの試作機もエキシビションルームで試すことができた。装着してみると非常に軽く、長時間装着しても頭部に負担がかからない印象だった。現実世界に重ねて見える物に触れるように手を動かして、物を動かしたり、回転させたり、縮小・拡大したりでき、反応のタイムラグも気にならなかった。筆者はマイクロソフトの「HoloLens」を試したことがあるが、HoloLensに比べるとOPPOのARガラスは視野角が狭い印象。しかし、本体が軽く、操作性がシンプルなことは利点だと感じた。

OPPO 片手でも楽に持てる重さだ。ARグラスからダイレクトに5G/4Gに接続するわけではなく、スマートフォンと接続する仕様
OPPO このようにジェスチャーによるコマンドで操作する。筆者も体験したが、反応は非常によかった

OPPO INNO DAYを初開催した真の意図は?

 主にメディア向けに開催したと思われる今回のイベントは、OPPOがスマホメーカーから、スマホをハブとしてつながる多様な機器やサービスをも提供する、総合的な企業へと成長していく決意表明だと感じられた。

 OPPOは2011年にスマートフォン市場に参入し、スマホの出荷台数では世界4位になったこともある(現在は5位)メーカーだが、通信全般を手掛けるHuaweiや、いち早くスマート家電を展開したXiaomiに比べると、まだ成長の余地を広く残している状況だ。中国にはOPPOを追いかけるメーカーも多く、国内での競争も激化必至だ。本格的な5G時代の到来を機に、“中国3強”としての地位を確固たるものにしたいところだろう。

OPPO 深センにあるOPPO本社ビルの外観
OPPO イベントを開催した日の夜には、このようにライトアップされていた。「OPPO INNO DAY」という文字は動き、中国語表示にも変わった。これはOPPO提供の画像

(取材協力:オッポジャパン

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