村元氏の配点とコメントは、以下の通りです。
個人的には、自分でも購入したGalaxy S10を1位に推したかったのですが、Galaxy Foldを作ったことで、Galaxy10周年として、サムスンの力を見せられたかなと思います。S10に入れたかった分をGalaxy Foldに入れました。
P30 Proは、カメラの性能がよくて、自分でも使ったのですが、1倍ズームの後に5倍に飛びますよね。あれが2〜3倍ぐらいで止まってほしいんですよ。RYYBセンサーも、黄色っぽい照明のところで弱くて、そこでAIをオフにしないといけないとか、(使い勝手が)過渡期に入っていて、トップに推せる端末ではないと思いました。Mate 30 Proが出ていればよかったですが、2020年はGoogleサービスが載ったHuawei端末が出るようにと、期待を込めてP30 Proを2位にしました。
Reno Aは買いやすい価格で出してきたので配点しました。Xperiaは日本ではiPhoneのライバルみたいなところがあったのに、どんどん影が薄くなっていく中で、Xperia 5は、Xperiaファンの人も初めてXperiaを買う人も満足できそうなサイズ感、デザイン、カメラだったと思います。
山根氏の配点とコメントは、以下の通りです。
今回点数を与えた6つのモデルは、いずれにも10点をあげたいくらい優れた製品だと感じています。
まずは10点のXperia 1から。今までのXperiaのハイスペックモデルは他社品と比較しても差別化要素が少なく、スペック上の数値だけで勝負していると感じられました。しかしXperia 1は21:9のディスプレイを搭載して、映画の視聴や2つのアプリ利用に優れており、他社品にはない「オンリー・ソニー」を感じられました。
Galaxy Foldはフォルダブルディスプレイという最新技術を搭載した製品。高価ながらも日本市場にも投入した点を高く評価しました。
HUAWEI P30 Proは、カメラスペックでは業界のリーダー。しかもスマートフォンとしての性能も高く、性能だけで見れば2019年一番のスマートフォンといえます。
LG G8X ThinQは、ケースを取り付けて2画面化させるアイデアが優れています。スマートフォンのマルチタスク利用という、今のトレンドに最適な製品。しかも価格が安い。
Galaxy Note10+は、歴代のNoteシリーズの集大成ともいえる製品。より大きくなった画面サイズにスタイラスペン、Sペンも、リモコン機能を強化しました。カメラ性能も高い。
OPPO Reno Aは海外メーカーがお手頃価格モデルの海外版をそのまま日本に投入する例が多い中で、おサイフと防水に対応。OPPOが本気で日本市場でのシェアを上げようと考えたモデルとして評価しました。
ITmedia Mobile編集部の配点とコメントは、以下の通りです。
Reno Aは分離プランを象徴する端末で、OPPOの本気度を感じました。今後、OPPOがキャリアに採用されてさらにシェアを伸ばしたと仮定した場合、Reno Aが1つのきっかけになったよねと言わしめるようなインパクトがありました。AQUOS sense3も分離プランを象徴する一台ですが、コスパのインパクトを考えると、Reno Aよりは低い点数となりました。
P30 Proは、販路がドコモだけだったことと、政治的な影響で発売日が延びたことは残念ですが、カメラの完成度が高く、2018年にスマートフォン・オブ・ザ・イヤーに輝いた「P20 Pro」から正統進化しています。防水やおサイフケータイに対応し、価格を8万円台に抑えた点も評価できます。
Galaxy Foldは気持ちとしては10点にしたかったですが、高価なこともあり、まだ万人向けではないと判断しました。2019年を代表するという趣旨を考えて、このような点数にしました。iPhone 11は、新たな売れ筋になったことと、超広角カメラを象徴する端末といえるので評価しました。
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