2016年12月から2017年12月1日までに発売されたスマートフォンの中からベストな機種を選出する「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2017」。12月上旬に実施した審査会では、各選考委員が2017年の携帯電話業界を振り返りつつ、ノミネート候補に挙げた機種について語りました。
ノミネート候補機種について皆さんに語ってもらった所で、ノミネートされた上位10機種の中からスマートフォン・オブ・ザ・イヤーを選出します。ノミネート機種は、以下の通りです(発売日順)。
選考委員は、ITmediaなどで活躍し、1年間を通じて携帯電話業界を取材してきた石川温氏、石野純也氏、太田百合子氏、佐野正弘氏、島徹氏、すずまり氏、房野麻子氏、村元正剛氏、らいら氏、山根康宏氏(五十音順)の10人と、ITmedia Mobile編集部(2人で1人扱い)の計11人。
各委員には、1人あたり25点の持ち点が与えられます。25点のうち、1位の機種には10点、2位以下の機種には1機種9点を上限として残りの15点を自由に配分できます。
選考委員とITmedia Mobile編集部は、どの機種に、どう点数を投じたのでしょうか……? 委員の皆さんがどのように点数配分をしたのか、その理由もコメントしてもらいました。発言順にご紹介します。
村元氏の点数配分はこうなりました。
村元氏 「iPhone X」が今年最大の話題ということもあって10点にしました。「Galaxy Note8」は2番手の7点にしていますが、スマートフォンの革新性、完成度ではiPhone Xをも上回るかな、と思っています。
さらにSIMフリースマホのなかで最も話題性のあったHuawei勢に点数を配分、自分でノミネートに挙げたのは「P10 lite」ですが、「Mate 10 Pro」も候補に挙げようか迷っていた機種ですし、皆さんの意見も聞いてこちらをより高い点数にしました。
らいら氏の点数配分はこうなりました。
らいら氏 私も「iPhone X」を10点にしました。注目度も高かったですし、記事もよく読まれていた、という話がありましたし。私自身、周りでスマートフォンに興味のないような人からもリアクションがあったので、iPhone Xの年だったのかなと思います。
他の配点については、もともと自分が候補に挙げた機種にそれぞれに点数を分けた感じです。
島氏の点数配分はこうなりました。
島氏 今年一番衝撃だったのは「Galaxy S8」かなと。(ほぼ)全画面というスタイルをいち早く、操作性も考慮した上で出したことを評価しました。
個人的に「Galaxy Note8」も買いましたが、大きい画面やすぐ書けるペンは便利なものの、常時ペン必須の人でないとあの大きさ重さは許容できないなとも思いました。
Huaweiの「Mate 10 Pro」と「P10 lite」は、トレンドを抑えたハイエンドと高コストパフォーマンスをそれぞれ評価して、4点ずつ付けました。
「iPhone X」は操作がジェスチャーを覚えること前提で、デジタル機器慣れした人に頼り切った設計が不満です。高価格な割に使える機能少なく完成度も微妙。同等性能でコストパフォーマンスの良いiPhone 8 Plusもありますし。ただ、次期iPhoneとしてのサイズ感は良いので1点を付けました。
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