“無印”のGalaxy S20は、3機種の中で最もコンパクトなモデルで、ディスプレイサイズは6.2型だが、解像度は1200×3200ピクセルのQuad HD+。Galaxy S20 Ultraと同様、最大120Hzのリフレッシュレートをサポートする。プロセッサや画面内の指紋センサーなども共通している。
一方で、カメラのスペックは大きく異なり、Galaxy S20はトリプルカメラでToFカメラは非搭載。超広角カメラはF2.2、13mm相当の12メガピクセルでGalaxy S20 Ultraと同じだが、広角カメラは26mm相当、12メガピクセル、望遠カメラは27mm相当で64メガピクセルと構成が異なる。
従来のGalaxyは、望遠カメラに焦点距離の長いレンズを採用していたが、Galaxy S20はズームに対するアプローチが異なる。レンズ自体は望遠側も27mmと広角カメラの焦点距離とほぼ同じだが、高画素のセンサーを搭載し、その一部を切り出すことでズームをしているという。ハイブリッド光学ズームで3倍、超解像ズームを組み合わせると30倍のズームを実現する。測距用のToFカメラは搭載しないが、背景をボカして撮影するライブフォーカスには対応。動画撮影時のライブフォーカスも可能で、これもソフトウェア的に実現したという。
Galaxy S20+は、S20を強化した端末という位置付け。ハイブリッド光学ズームで3倍、超解像ズームで30倍のズームが可能になる点は、Galaxy S20と同じだ。3つのカメラはGalaxy S20と同じ構成だが、ToFカメラを搭載しているため、こちらはクアッドカメラになる。ディスプレイもより大型で、サイズは6.7型。120Hzのリフレッシュレートに対応する。
メモリはどちらも8GBか12GBだが、Galaxy S20はストレージが128GBのみ。Galaxy S20+は128GB、256GBと2つの選択肢が用意される。最大1TBのmicroSDメモリカードに対応する。サイズはGalaxy S20が69.1(幅)×151.7(高さ)×7.9(奥行き)mm、重量は163g。Galaxy S20+が73.7(幅)×161.9(高さ)×7.8(奥行き)mm、重量は186g。バッテリー容量は、それぞれ4000mAh、4500mAhとなる。
通信方式には2機種で差があり、Galaxy S20+はGalaxy S20 Ultraと同様、Sub-6とミリ波の両方をサポートするが、Galaxy S20はSub-6のみ。
(取材協力:サムスン電子ジャパン)
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