1月4日〜11日には、CES 2020の取材のために米国・ラスベガスに行きました。
深センのときと同じように、「アメリカ合衆国へようこそ!」というメッセージが届き、データ通信はすぐに利用可能となりました。2020年を迎えたのを機に、電話も使えるようになるのでは……と期待していたのですが、海外からの電話の発着信にはまだ対応していませんでした。
しかし、最近、楽天モバイルのWebサイトを確認したところ「※海外渡航時の電話・SMSは楽天Linkをご利用ください」というただし書きがありました。1月23日から、通話やSMSに使える独自アプリ「楽天Link」のβ版の提供が始まりました。ですので、今は海外から発信できるようになっているかもしれません。次に海外に行く際に、試してみたいと思います。
ラスベガスでも、楽天のSIMを挿したHUAWEI P30 liteを、モバイルルーター代わりに使い倒したいと考えていました。しかし実際には、期待するほどの速度は出ず、ピクトに「3G」と表示されることもしばしば。
同じく無料サポータープログラムに参加している同業の友人に聞くと、米国ではAT&T回線につながり、それなりの速度が出ている様子。もしかしたら、回線ではなく端末の問題では? と思い、デジカメ代わりに持ってきていた「HUAWEI P30 Pro」のグローバル版(欧州と米国の認証あり)にSIMを差し替えてみました。
すると、ステータスバーには「Rakuten」ではなく「T-Mobile」と表示され、安定した速度で通信できるようになりました。端末の対応周波数の問題なのかどうかは定かではありませんが、端末によってつながるバンドが変わり、通信速度が変わることは確認できました。
なお、CES 2020の会期中(1月7日〜10日)は、T-Mobileにつながっていたのですが、最終日である10日の午後に突然速度が落ちて、画面を見ると「AT&T」表示に変わり、その後はT-Mobileにはつながらなくなりました。手動で接続先を選択することもできませんでした。
筆者は、ソフトバンク版のiPhone 11 Proを持っているため、米国ではSprint回線を無料で使える「アメリカ放題」を利用できます。その「アメリカ放題」でも4Gにつながっているのに著しく速度が落ちたり、3Gに切り替わったりすることがありました。ですので、楽天の海外ローミングだけでなく、米国の携帯電話ネットワークそのものが不安定でムラがあると考えるのが妥当でしょう。
ちなみに、米国滞在中に、日本にいる人と通話をする必要が数回あったのですが、電話は使わず、FacebookとLINEの音声通話・ビデオ通話で事足りました。無料だからデータ量を気にしなくて済みますしね。楽天モバイルが4月に開始予定の本格的サービスでは、海外ローミングは有料になると思いますが、他社よりも安い料金になることを期待したいですね。
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