MMD研究所は、3月18日に「2020年3月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」の結果を発表した。
本調査は1月27日〜30日に実施した「2020年2月 スマートフォン決済に関する実態調査」から、QRコード決済利用者250人、非接触決済利用者250人、QRコード決済・非接触決済の併用者500人、スマホ決済未利用者500人を抽出。同期間にスマホ決済について調査を行った。
QRコード決済利用者750人と非接触決済利用者750人に対し、それぞれのスマホ決済を利用しようと思った理由について複数回答で聞いたところ、どちらも最多の回答は「ポイントがたくさん貯まるから」となった。
併用者500人に、各スマホ決済のイメージを聞いた。QRコード決済は「ポイントやキャンペーンなどお得に感じる」「決済以外の機能も充実している」がそれぞれ7割を超え、非接触決済がQRコード決済を上回った項目は「支払いが簡単で素早い」「セキュリティが安心」「使い心地が良い」という結果になった。
キャンペーンを理由にスマホ決済を利用したと回答したユーザーに、キャンペーン以外にもスマホ決済を利用しているか聞いた。「キャンペーンに関わらず、普段から利用している」という回答を2019年8月と比較すると、QRコード決済は42.6%から67.3%と24.7ポイント増加、非接触決済は50.9%から76.9%と26ポイント増加。一方「キャンペーン時以外は全く利用していない」という回答は2019年8月にはそれぞれ約18%いたが、今回の調査では5%以下に減少している。
今後の継続利用意向について、「今後も継続して利用したい」という回答を2019年8月から比較すると、QRコード決済は52.1%から72.5%と20.4ポイント増加、非接触決済は59.7%から81.6%と22.6ポイント増加。さらに「日本政府は2025年までにキャッシュレス決済比率40%、その先の比率80%の達成を目標に掲げているが、キャッシュレスに賛成か」という質問への回答を2019年8月から比較すると、キャッシュレス賛成派が各対象者でそれぞれ増加している。
キャッシュレス・消費者還元事業の開始で、スマホ決済の利用はどう変わったのか聞いた。QRコード決済利用者と併用利用者は「今までより積極的に利用している」という回答が最も高く、非接触決済利用者は「今までと同じように利用している」が最も高い結果となった。2020年6月にキャッシュレス・消費者還元事業が終了するの知っていたか聞いたところ、スマホ決済利用者の8割以上が認知していることが分かった。
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