2020年の東京オリンピックが1年延期されたことにより、この夏にNTTドコモから発売予定だった「Galaxy S20+ 5G Olympic Games Edition」の発売が中止となりました。限定モデルを楽しみにしていた人もいるでしょうし、海外にはもしかすると「歴代のオリンピックGalaxyを全て集めている」というツワモノもいるかもしれません。
サムスンがオリンピックのスポンサーになったのは1998年の長野オリンピックから。それ以降、全てのオリンピックで限定モデルをリリースしています。ちなみに長野オリンピックモデルは、サムスンが日本で携帯電話ビジネスを行っていなかったことから、NEC「N206」のOEM品だったことは有名な話です。
その後初のオリンピック限定「スマートフォン」となったのは2010年のバンクーバーオリンピックで登場した「SCH-i980」。OSはWindows Mobile 6.1です。「オリンピックスマートフォンの最初のモデルは?」なんてクイズに出てきそうな製品ですね。サムスンのオリンピックモデルだけでクイズが作れそうです。
そして次のソチオリンピックからGalaxyシリーズになり、今に至ります。基本的にはオリンピック参加選手などだけに配布される非売品でしたが、「Galaxy S7 edge」のオリンピック版は日本でもKDDIから限定2016台で販売され、一般人でも入手できたのです。
2012年以降のオリンピックモデルは以下の通りです。
ちなみにGalaxy Note8のオリンピックモデルは非売品ですが、Galaxy Note8用のオリンピックロゴ入りカバーは一部の国で販売されました。ただし平昌(ピョンチャン)のロゴが入っていないため、レア度は低めです。
さて、2019年3月12日にサムスンは原宿に体験型の巨大ショールーム「Galaxy Harajuku」をオープンさせ、最新モデルを使ったさまざまなアトラクションの提供を始めました。また翌年東京で開催される東京オリンピックを盛り上げようと、歴代オリンピックモデルを展示する他、前倒しで「Galaxy S10+」の東京オリンピックモデルがドコモから発売されました。
サムスンは2028年のロサンゼルスオリンピックまで公式パートナー契約を結んでいます。そのため同オリンピックまで2年ごとに限定モデルを出すでしょう。しかし問題は2021年開催となった東京オリンピックをどうするかです。サムスンは選手にスマートフォンを提供しますから、2021年の新製品「Galaxy S21」あるいは「Galaxy S30」と呼ばれる製品が選手に渡されるでしょう。
気になるのはその製品がオリンピック限定版になるのか、そして一般販売も行われるのか、です。一般向けはGalaxy S10+を過去に販売したのでそれだけとし、選手や関係者だけに2021年モデルの限定品を渡す、ということになるのかもしれません。個人的にはせっかく日本で行われるオリンピックなので、限定モデルを出してもらい、ぜひ購入したいところです。
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