iOS 14では、新たに標準アプリとして「翻訳」アプリが追加された。日本語を含めた11言語に対応し、外国語を用いたコニュニケーションを行うときに活用できる。本稿では、同アプリを実際に使ってみた使用感についてまとめた。
翻訳アプリは、iOS 14にアップデートすると自動でホーム画面に追加される。アプリの構造はシンプルで、言語を2つ選択し、マイクボタンを押して話すと、もう片方の言語に翻訳される。会話でなくとも、テキストで入力しても翻訳される。
言語を選択するには、画面上部に表示されている「〜語」という枠をタップしよう。デフォルトでは、英語とスペイン語が選択されていた。ここではスペイン語をタップし、日本語に変更する。
日本語を選んだら、後はマイクのアイコンをタップして、翻訳したい言葉を話そう。単語、単文、複数の文などに対応する。ちなみに、認識された日本語や英語の文字が間違っているときには、テキスト入力で補正することが可能だ。
縦向きに端末を持っている場合には、再生ボタンが表示されており、これをタップすると翻訳した音声が音として読まれる。一方、横向きにしている場合には、「会話モード」が有効になっており、翻訳された言語が自動で音声として再生されます。さらに、会話モードで左下に表示される広がる矢印をタップすると「アテンションモード」となり、画面全体に翻訳したテキストが表示されます。外国語を話す相手に対して、意思疎通を取りたいときに、有効な手段として覚えておこう。
ちなみに、翻訳アプリが対応する言語は、英語(米国、英国)、スペイン語(スペイン)、中国語(北京語、簡体字)、日本語、韓国語、ロシア語、ドイツ語(ドイツ)、フランス語(フランス)、イタリア語(イタリア)、ポルトガル語(ブラジル)、アラビア語の11種類。どれも通信がないオフライン環境でも利用できるが、その場合には事前に言語のデータをダウンロードしておく必要がある。この操作は、アプリ内の言語選択の画面から可能だ。
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