auじぶん銀行、au携帯とセットで住宅ローン金利を最大年0.1%引き下げ

» 2020年11月30日 15時24分 公開
[田中聡ITmedia]

 KDDIとauじぶん銀行が2021年3月1日から、住宅ローンの金利を最大年0.1%引き下げる「住宅ローンau金利優遇割」を提供する。

 0.1%の引き下げは、au携帯とセットで利用すると住宅ローンの金利を年0.07%引き下げる「住宅ローンauモバイル優遇割」と、auの「じぶんでんき」とセットで利用すると住宅ローンの金利を年0.03%引き下げる「住宅ローンじぶんでんき優遇割」を併用することで実現する。

auじぶん銀行
auじぶん銀行 住宅ローンの金利を最大年0.1%引き下げる「住宅ローンau金利優遇割」。写真右側は、auフィナンシャルホールディングスの勝木朋彦社長

 これにより、変動金利は年0.310%、固定金利(10年)は年0.44%となり、住宅ローン業界では最低水準の金利を実現するとしている。なお最低水準とは、住宅ローンを取り扱いしているネット専業銀行のソニー銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行、ジャパンネット銀行、auじぶん銀行と比較したもので、2020年11月27日時点のauじぶん銀行調べによる。

auじぶん銀行 他のネット銀行との金利比較

 例えば、借入金額が3000万円で35年ローンを組む場合、ローン完済までの総返済額が約55.4万円減るという。

auじぶん銀行 完済まで約55万円お得になるというシミュレーション結果

 住宅ローンauモバイル優遇割の適用条件は、auじぶん銀行口座へ登録したau IDの回線がauの家族割プラスに加入していること、上記を含めた家族割プラスの対象が2回線以上存在していること。申込期間は2020年12月1日から2021年5月31日まで。

 既にauじぶん銀行の住宅ローンに申し込んでいる場合、2021年3月1日から2021年5月31日まで実施する「auモバイル優遇割スタートキャンペーン」に申し込むことで、住宅ローンauモバイル優遇割と同じ条件の金利引き下げを受けられる。

 じぶんでんきは、通常はauじぶん銀行の住宅ローンを新規で借り入れるタイミングでのみ契約できるが、住宅ローンauモバイル優遇割の提供開始を記念し、既にauじぶん銀行の住宅ローンを借り入れている場合でも、条件を満たすことで住宅ローンじぶんでんき優遇割が適用される。詳細は2020年12月1日以降にauじぶん銀行Webサイトで案内する。

auじぶん銀行 2021年5月31日までに申し込めば、0.1%引き下げの金利が続く

 auフィナンシャルホールディングスの勝木朋彦社長は「金融サービスに求めるものは、『オンライン』と『家計に優しい』。これら2つを追求してきたい。住宅ローンau金利優遇割は、かなり頑張った優遇施策だ」と意気込みを語った。au携帯と組み合わせることで、auの新規獲得増や解約防止にもつなげる。

 サブブランドのUQ mobileや、KDDI傘下ビッグローブが提供する「BIGLOBEモバイル」などを金利優遇の対象とするかは未定。「業界にとっても初めての試みなので、まずはauとの掛け合わせでやる。UQ mobileをどうするか、それ以外のグループ会社については、様子を見ながら考えていきたい」(KDDIの東海林副社長)

 なお、auを解約しても、auじぶん銀行の住宅ローン借り入れは引き続き可能だが、金利の0.1%引き下げはなくなる。

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