カジュアルカラーのハイスペック機「Galaxy S20 FE」 ノーマルS20との違いは?山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2020年12月02日 12時39分 公開
[山根康宏ITmedia]

 Samsungの2020年秋冬新製品は「Galaxy Note20」シリーズと「Galaxy Z」シリーズ。日本でも「Galaxy Note20 Ultra」「Galaxy Z Flip 5G」「Galaxy Z Fold2 5G」の3モデルが登場しました。海外ではこれに加え「Galaxy Note20」も発売されました。

 このフラグシップモデルに加え、海外で発売されたのが「Galaxy S20 FE」です。春モデルである「Galaxy S20」シリーズの派生モデルという位置付けで、Sシリーズを名乗るだけあってプロセッサはSnapdragon 865を搭載するハイパワーマシン。しかしフラットディスプレイの採用やカメラの組み合わせ変更により、価格を下げています。香港での価格は4998香港ドル、約6万7000円です。

Galaxy S20 FE 2020年秋冬モデルとして海外で販売中の「Galaxy S20 FE」

 Galaxy S20 FEは6.5型(1080×2400ピクセル)ディスプレイを搭載しており、他のS20シリーズよりも低い高解像度となっています。一方でインカメラは3200万画素を搭載。こちらは「Galaxy S20」「Galaxy S20+」が1000万画素ですからより高画質。そしてアウトカメラは1200万画素(広角)+1200万画素(超広角)+800万画素(望遠)。他のS20シリーズは望遠に6400万画素以上を搭載しています。

 このことから分かるように、Galaxy S20 FEはSシリーズというよりもGalaxy Aシリーズに近い製品です。Galaxy Aシリーズはインカメラの性能を高めた製品が多く、若い世代のセルフィー需要に応えています。それは6色ある豊富なカラバリからも分かるでしょう。

Galaxy S20 FE Galaxy Aシリーズの最上位モデル、という見方もできるGalaxy S20 FE

 フラットなディスプレイはGalaxy SやGalaxy Noteなどハイエンドモデルに慣れていると新鮮な印象です。解像度は低いものの、ハイエンドスペックのミドルレンジ的な製品、と考えると十分でしょうか。

Galaxy S20 FE 6.5型のフラットディスプレイ

 ディスプレイの端はカーブしていませんが、持ちにくいことはありません。本体サイズは74.5(幅)×159.8(高さ)×8.4(奥行き)mm、重量は190g。

Galaxy S20 FE エッジディスプレイではないが、持ちにくいということはない

 背面はSシリーズやNoteシリーズと比べ処理が異なっており、光沢感は若干抑えています。また手に持ってみると若干「滑りやすい」印象。Sシリーズ、Noteシリーズが手のひらに張り付くような高級感があるのに対し、Galaxy S20 FEはよりカジュアルな仕上げにしています。

Galaxy S20 FE 握った感じから「カジュアルなモデル」という印象を受ける

 本体カラーはクラウド・オレンジ、クラウド・ネイビー、クラウド・ホワイト、クラウド・ミント、クラウド・ラベンダー、クラウド・レッドの6色。中でもこのミントとラベンダーはパステル系の色合いでミッドハイレンジモデルという印象を受けます。カジュアル感を強めつつ、処理に余裕のあるCPUを搭載することでライトユースでも全くストレスを感じさせない――そんな製品なのでしょう。5Gの入門機としても勧められそうです。

Galaxy S20 FE パステル系の色合いが印象的な、ミントとラベンダー

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  2. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 「健康保険証で良いじゃないですか」──政治家ポストにマイナ保険証派が“猛反論”した理由 (2025年12月06日)
  5. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  6. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  7. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  8. ドコモも一本化する認証方式「パスキー」 証券口座乗っ取りで普及加速も、混乱するユーザー体験を統一できるか (2025年12月06日)
  9. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  10. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー