ソフトバンクとNEXTWAYは、1月22日に5G基地局の支持柱の内部に「ポリマテリアル」を用いた施工方法の開発について発表。本施工法の開発・成功は世界初をうたう。
5G基地局の投資コストを抑えながら早期のエリア拡大を進めるため、4G基地局などで使用している既設の支持柱の活用が検討されていた。そこで課題となっていた支持柱の強度不足に対し、NEXTWAYが開発した高強度の複合素材ポリマテリアルを内部に詰めることで、剛性を強化して支持柱を新設せず、5Gアンテナ増設を可能にする工法を開発した。
あわせて、ポリマテリアルを支持柱の内部に詰める専用の施工用治具も共同開発。先端ノズルと搬送ユニットで構成し、搬送ユニットに設置したモーターで素材を運んで支持柱の内部に詰める。これにより、柱強度が平均1.37倍(最大2.0倍)になり、柱が屈曲することを防ぐとともに補強用のプレートや接合部にかかる力を軽減できるという。
従来は既存のアンテナを取り外し、支持柱を交換してから5Gのアンテナを設置する工事が必要だった。今回の施工方法では施工用治具の組み立てとポリマテリアルの使用、5Gアンテナの設置のみとなり、工期を平均6日から約2時間に大幅短縮することが可能になった。ソフトバンクは1月から順次、5G基地局のアンテナの設置工事に本施工方法を導入する予定。
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