世界を変える5G

「AQUOS sense5G」の機能を隅々まで使ってみた sense4と比べてどう?(2/4 ページ)

» 2021年03月16日 11時00分 公開
[村元正剛ITmedia]

パフォーマンスは及第点、電池持ちは満足必至

 プロセッサはSnapdragon 690(最大2.0GHz)で、メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GB。Snapdragon 690は、6シリーズ初の5G向けチップで、8シリーズや7シリーズと比べるとスペックは低い。ゆえにパフォーマンスが気になるところだが、実際に使ってみると、ストレスを感じるほど悪くはない。Snagdoragon 865などを搭載するハイスペックモデルのような軽快さはないが、Snaodragon 765Gなど7シリーズとは大差がない印象。基本的な操作はもちろん、動画やゲームも問題なく楽しめると考えていいだろう。

AQUOS sense5G 好みの画質に調整できる設定も用意
AQUOS sense5G ゲームのプレイ中に「ゲーミングメニュー」を表示させて、プレイ中の通知をオフにしたり、プレイ画面を録画したりもできる

 特筆すべきは電池持ちのよさ。AQUOS sense5Gは、比較的コンパクトな端末ながら4570mAhのバッテリーを内蔵している。IGZOディスプレイによる省電力効果もあってか、どちらかといえばヘビーユーザーの筆者でも電池は2日ほど持続した。5G端末は4G端末より電池消耗が多く、リッチコンテンツの利用も多くなってくるだろう。2〜3年使い続けるとしても、このバッテリー容量は頼もしい。

AQUOS sense5G バッテリーは、標準的な使い方であれば2日は余裕で持ちそうだ。さらに「長エネスイッチ」という省電力モードも備えている

従来の苦手を克服し、シーンを選ばずキレイに撮れる印象

 アウトカメラは3眼で、標準(約1200万画素/F2.0)+超広角(約1200万画素/F2.4)+望遠(約800万画素/F2.4)という構成だ。望遠は超広角に対して約2.9倍の光学ズームレンジとなっている。ミドルレンジ以下のスマホでは3眼といっても、その1つが深度センサーであることが多いが、AQUOS sense5Gは幅広い画角をカバーし、使い勝手はいい。

AQUOS sense5G トリプルカメラは左上が望遠、右上が超広角、左下が標準
AQUOS sense5G 超広角で撮影
AQUOS sense5G 標準で撮影。レンズが変わっても、明るさや色はさほど変わらない
AQUOS sense5G 望遠(光学2倍ズーム)で撮影。なお、デジタルズームは最大16倍で撮影可能

 AIによる被写体・シーン認識にも対応し、撮影画面でワンタッチでオン・オフができる。オンにして撮ると、不自然にならない程度に鮮やかな色で写る。好みにもよるだろうが、常時オンにして撮ることを推奨したい。1世代前のAQUOS sense3までは夜景が苦手な印象があったのだが、それも改善されたようだ。

AQUOS sense5G 料理を認識すると、彩度がやや高く設定されるようだ
AQUOS sense5G 犬も認識してくれる
AQUOS sense5G 逆光でもナチュラルな明るさで写る
AQUOS sense5G 夜景も、従来モデルよりも鮮明に撮れる印象

 他社モデルに対する優位性となりそうなのは、動画を楽しく撮れる2つの機能。「AIライブシャッター」は、動画撮影中にAIがシャッターチャンスを認識して、自動で静止画を記録してくれる機能だ。愛犬が遊ぶ様子を撮影してみたところ、カメラが愛犬の両眼を捉えたり、動きに変化があったりしたときにシャッターが切られた。動画と写真のどちらも撮りたいときに重宝し、手動では撮り逃しそうな画面も撮ってくれるのが楽しい。

AQUOS sense5G 動画撮影中に自動で写真も撮ってくれる「AIライブシャッター」は、4K撮影時にも利用可能。その場合、静止画は2140×3840ピクセルで記録される

 もう1つは「AIライブストーリー」。初期設定でオンになっており、ただ動画を撮るだけで、自動でハイライトシーンを切り出して15秒のショートムービーが作成される。スマホの動画は撮りっぱなしで、自分で見るだけになりがちだが、SNSに投稿したくなるようなショートムービーが勝手に作られるのだ。積極的に動画を撮りたくなること請け合いだ。なお、「AIライブストーリー」の対応解像度はフルHD(30fps)までで、4KやフルHD(60fps)での撮影時には利用できない。

AQUOS sense5G 「AIライブストーリー」で作られた動画は、ワンタッチで異なるパターン(テーマ)に変更できる

 スローモーションやタイムラプスも撮影可能。インカメラは800万画素で、ビューティー補正は手動でも設定できるので、自撮りを楽しみたい人も満足できるだろう。

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