スマートフォンAQUOSは、AIを用いたアシスタント機能「エモパー」や、簡単にスクリーンショットが撮れる「Clip Now」など、独自の便利機能が充実している。AQUOS sense5Gでは、いくつかの新しい機能が追加され、以前からの便利機能もさらに進化しているように感じられた。
まず、初期設定時には「超かんたんデータコピー」という機能が使える。付属のアダプターを用いて、今まで使っていた端末とUSBケーブルで接続し、旧端末のデータをAQUOS sense5Gに移せる機能だ。AndroidだけでなくiPhoneからのデータ移行も可能で、連絡先、写真・動画、音楽、Wi-Fi設定などの他、iMessageやアプリも移せる。
筆者がiPhone 11 Proからのデータ移行を試してみたところ、約8.9GBのデータを認識し、約12分で移行が完了した。なお、iMessageは「+メッセージ」アプリには表示されず、Googleの「メッセージ」アプリに読み出すことができた。アプリは、Google Playストアからダウンロード可能なアプリの情報がコピーされて、データ移行完了後に、Playストアから自動でインストールされる仕組みだ。
超かんたんデータコピーは非常に便利な機能だが、初期設定時にしか使えないのが残念なところ。使い始めてから使いたい場合は、再度、端末を初期化しなければならない。AQUOS sense5Gを購入した人は忘れずに利用してほしい。また、初期設定後でも他の端末からデータ移行ができるように改良されることを期待したい。
「テザリングオート」という機能も新たに追加された。場所を指定して、端末がそこにある時にはテザリングが自動で有効になる機能だ。筆者は自宅で仕事をすることが多く、自宅では固定回線を使うことが多いので、この機能に利便性を感じることはなかった。しかし、自宅で5Gの高速通信を利用でき、使い放題プランを契約している場合は、PCやタブレットの接続に役立つことだろう。
【更新:2021年3月16日23時00分 「テザリングが自動でオートになる機能」→「テザリングが自動で有効になる機能」に変更しました】
先述のPayトリガーも新機能だが、これはAQUOS sense5Gだけでなく、AQUOS sense4にも搭載されている。従来モデルから引き続き搭載されている「のぞき見ブロック」や「スクロールオート」も、多くのユーザーに役立ちそうだ。
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