NTTドコモが3月1日、3月26日から提供を開始するオンライン専用の新料金プラン「ahamo(アハモ)」の対応機種を発表しました。
ahamoはドコモの5Gネットワークにも対応することが特徴の1つなのですが、発表された対応機種の一覧を見ると「あれ?」と思うポイントもあります。ドコモが5G契約では使えないとしていた機種の一部が“対応”とされたのです。とりわけ、iPhoneの対応機種がだいぶ増えています。
今回の「5分で知るモバイルデータ通信活用術」は、ahamoの対応機種について話を進めつつ、Y!mobileが発売した「iPhone 12」「iPhone 12 mini」の“面白い”ポイントを紹介していきます。
【訂正:3月20日10時】Y!mobileのiPhone用APNプロファイルに関して、一部の記載に誤りがあったので訂正しました。おわび申し上げます
ドコモの場合、Xi(LTE/4G)契約から5G契約に変更する際にSIMカードを交換する必要がありません(参考記事)。その代わり、契約変更後はFOMA(3G)ネットワークに非対応となり、Xi端末の動作保証がなくなります。
動作保証外ながら、ドコモは5G契約でXi端末を動かした際の動作可否と制約を一覧にして公開していたのですが、「FOMAネットワーク非対応」が影響するのか、意外と多くの機種が“非対応”とされました。
現在、この表は非公開となっていますが、iPhoneは「iPhone X」以降の機種でないと動作しないとされていました。事実、ドコモが5G契約でのFOMAネットワークの利用を“完全に”封じたタイミング(2020年11月10日以降)で、「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」までのiPhoneにドコモの5G契約のSIMカードを入れると「圏外」となる現象が発生したのです。
5G契約のSIMカードで利用できないとされたXi端末は比較的古い機種(具体的には2017年冬春モデル以前)です。そういう意味では、iPhone 8/8 Plusもご多分に漏れません。このこともあり、ahamoは比較的新しいiPhoneじゃないと使えないのでは?と懸念していたのです。
しかし、実際にふたを開けてみると、ahamoは「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」以降のiPhoneに対応するとされました。iPhone 6/6 Plusではネットワークサービスの設定に非対応という制約はありますが、それ以外の機種は大きな制約は見当たらないようです。
この発表に前後して、iPhone 8/8 Plusまでの機種において、5G契約のSIMカードで音声通話やデータ通信を正常に行えるようになりました。ドコモがネットワーク側で何らかの改修を行ったものと思われます。
ともあれ、ahamoの契約を検討している人に限らず、5G契約のSIMカードを古い機種で使えるのは嬉しいことです。
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