UQ WiMAX初の「5Gホームルーター」 単体購入できない?5分で知るモバイルデータ通信活用術(1/2 ページ)

» 2021年07月16日 20時00分 公開
[島田純ITmedia]

 au(KDDIと沖縄セルラー電話)とUQコミュニケーションズの5G対応ホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L11(ZTR01)」は5月17日に発表され、6月4日に発売される予定でした。

 しかし、auでは発売が7月中旬以降に延期され、記事掲載日(7月16日)現在において新たな発売日は発表されていません。一方、UQコミュニケーションズでは予定通りに6月4日に発売されることになりました。

 今回の「5分で知るモバイルデータ通信活用術」は、このL11を手に入れるまでの“苦労”について話してみようと思います。

Speed Wi-Fi HOME 5G L11 いろいろ苦労がありながらも入手した「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」。便宜上「UQ版」としておく

そもそもなぜau向けだけ発売延期に?

 これまで、auとUQコミュニケーションズは、WiMAX 2+ルーターのうち、au 4G LTEエリア(ハイスピードプラスエリアモード)でも使えるモデルはおおむね同時期に発売してきました。au 5G/WiMAX+5G対応ルーターでも、「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01」は4月8日に同時発売されています。

SCR01 Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01はauとUQコミュニケーションズが同時に発売した

 今回取り上げるSpeed Wi-Fi HOME 5G L11(以下「L11」)も当初、auとUQコミュニケーションズが同時に発売する予定でした。しかし、先述の通りauは7月中旬以降に延期されてしまったわけです。

 「なぜauだけ延期したのか?」ということですが、心当たりがないわけではありません。そうです。NTTドコモが6月24日に発表した「home 5G」です。

 前回の連載でも触れた通り、home 5Gは届け出た利用住所から移動すると通信できない仕組みを取り入れている一方で、割引なしでも税込み月額4950円と価格は手頃です。月間の通信容量制限も設けられていませんし、移動できないようにすることで、割引に関する「縛り」も大幅に緩和されています。

home 5G ドコモのhome 5G用ルーター「home 5G HR01」(左)。移動できない制限がある代わりに、端末代金などの割引(利益供与)に関する制限が緩和されます

 一方で、これまで複数のホームルーターを販売してきたauとUQコミュニケーションズでは、ホームルーターでも特に利用場所制限を設けていません。そのため、初代WiMAXサービスの頃からホームルーターをモバイルすることもできます。

 「え、何でホームルーターを持ち歩くの?」と疑問を持つ人もいると思います。しかし筆者は、旅行や出張先でも快適な通信環境を得るための手段として、ホームルーターを重宝しています。

 一般的なモバイルルーターと比べると、ホームルーターはWi-Fi(無線LAN)側の電波の出力が強めで、部屋の隅々まで電波が届きやすくなります。その上、WAN(モバイル通信)側のアンテナも大きめなので、モバイルルーターでは通信が不安定な場所でも安定して通信できる傾向にあります。つまり屋内で使う場合は、ホームルーターを使うと全体的な通信品質を高められるのです。

 筆者は家族旅行の際に、ホテルなどで子どもにインターネットの動画コンテンツを見せることがあります。ホームルーターがあれば、「○○(普段から見ている動画)が見られないー」といった家族(主に子ども)からの“クレーム”も回避しやすくなります。

L02 筆者が愛用しているホームルーター「Speed Wi-Fi HOME L02」
旅先の図 ホームルーターがあるおかげで、旅行先でもインターネット経由で大画面で動画を楽しめる

 auやUQコミュニケーションズのモバイル/ホームルーター向け料金プランで気になる点は直近3日間の通信量に基づく通信速度制限ですが、5Gルーター用のプラン(auは「モバイルルータープラン 5G」、UQコミュニケーションズは「ギガ放題プラス」)では直近3日間で15GBと、WiMAX 2+よりもしきい値が5GB引き上げられています。

 とはいえ、ドコモのhome 5Gやソフトバンクの「SoftBank Air」ではこのような制限はありません。auがL11の発売を延期したのは、home 5GやSoftBank Airに“対抗”する方法を模索するためではないかと筆者は推察しています。

 auがL11を発売する際に、プラン面で何らかの新しい展開があるのか、注目したい所です。

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