最後に、実際の使い心地について見ていこう。
エリアはドコモと同じで、データ通信は5Gと4Gに対応。ドコモ自身、ahamoのネットワーク品質は通常のドコモのプランと同じだと明言している。スピードテストを実施しても、通常のドコモのプラン「5Gギガホ プレミア」と速度面で特に変化は見られなかった。
ただ、通信容量20GBは高速通信で動画を楽しむには容量がやや少ない。ビデオ会議や動画再生は1時間で約1GBという意識で使うといいだろう。動画配信アプリなどの再生品質の設定を下げるのも有効だ。
5G対応iPhoneの場合は、「設定→モバイル通信→モバイル通信プランの“回線名”→データモード」を標準に変更するといい。
ahamoは「留守番電話サービス」に対応していない。iPhoneの留守番電話機能「ビジュアルボイスメール」も使えなくなる。
だが「不在着信通知」には対応しているので、通話中や電源オフ、圏外時にかかってきた電話はSMSで電話番号と着信時間を確認できる。ドコモのAndroidスマートフォンの場合は、着信履歴にも不在着信 通知の内容が表示され使いやすい。
留守番電話の代替案としては、ドコモのAndroidスマートフォンなどに搭載されている「伝言メモ」が使える。スマホの電源が入っており圏内の待ち受け状態で、着信に出られないときにスマホ本体へ伝言メッセージを残してもらえる。
伝言メモは、ドコモのAndroidスマートフォンのほとんどや、ahamoのサイトで購入できるXperia 1 IIやGalaxy S20などで利用できる。SIMロックフリーのシャープ製「AQUOS」シリーズの他、SIMロック解除した他キャリアのスマホでも使えるものがある。
逆に、iPhoneや海外メーカー製Androidの多くは伝言メモに対応していない。ソニーが販売するSIMロックフリー版Xperiaシリーズも今のところ非対応だ。伝言メモへの対応を確実に調べるなら、ネットで説明書のPDFデータを閲覧するといいだろう。
ahamoのキャリア決済は、「d払い」「ドコモ払い」に加えて「spモードコンテンツ決済サービス」の一部だったiPhoneのアプリ購入などに使える「コンテンツ決済サービス(iTunes)」と、Androidのアプリ購入などに使える「コンテンツ決済サービス(Google Play)」を利用できる。近年のアプリ購入や電子決済で困ることはないだろう。
ただ、ドコモからの移行方法で触れた通り、ドコモが古くから提供しているspモードコンテンツ決済サービスの月額課金には対応していない。移行時には別の支払方法に変更する必要がある。
ahamoからドコモの通常のプランに移行したい場合、ドコモショップ店頭での移行手続きが必要になる。「来月は通信量が増えそうだから」といって、スマホからオンラインでの切り替えはできない。オンラインでの切り替えや、ahamoの上位プランの提供を願いたいところだ。
解約はahamoのサイトにログインし、「その他の手続き→解約」から申し込める。ただしログイン方法に制限があり、ahamoのネットワークで接続して「電話番号とネットワーク暗証番号」でのログインを利用した場合だと解約できない。Wi-Fiに接続した状態で再ログインし、「dアカウントでのIDとパスワード」でログインした上で解約しよう。
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