iOS 15で大きく変わった「Safari」を試す タブの切り替えや整理が便利に(1/2 ページ)

» 2021年10月13日 10時51分 公開
[井上晃ITmedia]

 9月にリリースされたiOS 15では「Safari」のデザインが大きく刷新されている。読者の中にも、既にOSアップデートを行い、タブの位置が下部に変わったことに気づいた方は多いのではないだろうか。しかし、その他の追加機能については、一見しただけでは把握しにくいものも多い印象だ。そこで本稿では、iOS 15のSafariでアップデートされた機能を改めて整理する。

Safari iOS 15のSafariを試した

検索フィールドの位置が画面下に

 冒頭でも述べた通り、Safariを起動した際に最初に気付くのが、この「検索フィールド」(いわゆるアドレスバー)の位置が下部へ移動したことだ。「iPhone 13 Pro Max」のような大型の端末でも片手で操作しやすくなった。

Safari 下部の検索フィールドをタップすると(写真=左)、スタート画面を背景にソフトウェアキーボードが表示される(写真=右)

 また、このアドレスバーを左右にスワイプすることで、開いているタブを切り替える操作が可能。アドレスバーを上にスワイプアップしてホールドすることで、タブの一覧画面を表示することもできる。

Safari 検索フィールドをスワイプすると(写真=左)、タブの切り替えが可能(写真=右)

 このタブの一覧画面についても、全てのタブが同サイズに並ぶグリッド表示のようなデザインに変わった。なお、このタブはドラッグアンドドロップ操作や複数選択にも対応しており、アプリ間を隔てた貼り付け操作などが容易に行える。例えば、タブA、B、Cのリンクをまとめてメモやメッセージに添付するといった操作が可能だ。

Safari 四角が重なったアイコンをタップすると(写真=左)、タブの一覧画面が表示される(写真=右)

 ちなみに、検索フィールドの位置を従来通り画面上部に戻したいという場合には、設定操作で変更できるので、操作方法を知っておこう。具体的には、「設定」アプリ内の「Safari」から「タブ」の欄にある「タブバー」(下に表示)と「シングルタブ」(上に表示)の選択を切り替えればよい。同画面では、横向き表示の際に、タブバーを表示するかどうかも選べる。

Safari 「設定」アプリの「Safari」を選択(写真=左)。「タブバー」になっている部分を「シングルタブ」に変更する(写真=右)と、検索フィールドの表示が従来のように上側に戻る

グループごとにタブの管理が可能に

 iOS 15のSafariでは、任意に作成したカテゴリーごとにタブを整理できる「タブグループ」という機能が追加されている。タブグループを作成するには、タブの一覧画面を表示した状態で、下部に表示される「〜個のタブ」という部分をタップ(既にタブグループを選択している場合にはその名称が表示される)。次画面で「空の新規タブグループ」または「〜個のタブから新規タブグループを作成」を選択することで、タブグループを作成できる。名称は任意に入力できる。

Safari タブの一覧画面で下部の「〜∨」をタップ(写真=左)。「空の新規タブグループ」をタップ(写真=右)
Safari ここでは例として「スマホ」と入力し「保存」をタップ(写真=左)。「スマホ」タブグループが作成された(写真=右)

 なお、不要になったタブグループは、同画面で左にスワイプすることで、編集または削除の操作が行える。

Safari タブグループを削除する場合には、タブグループの一覧が表示された画面で、左スワイプし(写真=左)、ごみ箱アイコンをタップ(写真=右)

 特定のタブグループを選んだ状態で、タブを開くとそのタブグループ内に表示される。当然、他のタブグループには表示されない。例えば、仕事の調べ物で使う情報や、プライベートでの調べ物などを分けておくことができるわけだ。タブを開きっぱなしにしておき、後から再び閲覧したいという場合でも、情報を混ざらせずに済む。

 関連したところでは、「プライベートブラウズ」の機能もタブグループの一覧画面にある「プライベート」を選ぶことで有効にできるようになっている。機能自体が以前から大きく変化したわけではないが、どこから使うのか分からない、とならないよう覚えておきたい。ちなみに、プライベートタブでのグループ分けはできない。

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