MVNOサービスの回線数が約19％減 サブブランドやahamoなどの影響受け

[エースラッシュ，ITmedia]

　MM総研は、12月21日に「国内MVNO市場調査（2021年9月末時点）」の結果を発表した。

　独自サービス型SIMの回線契約数は1239.5万回線と前年同期比19.3％減で、2021年3月末調査に続き二半期連続で前年同期を下回っている。携帯電話（3G／4G LTE／5G）契約数に占める独自サービス型SIM の契約数比率は、2020年9月末から1.9ポイント減の6.3％となった。サブブランド（Y!mobile／UQ mobile）の契約数比率拡大やオンライン専用プラン「ahamo」の躍進などの影響が考えられる。

独自サービス型SIMの市場規模

携帯電話（3G／4G LTE／5G）契約数に占める独自サービス型SIM の契約数比率

　独自サービス型SIM市場の事業者シェア1位は「IIJmio」などを提供するインターネットイニシアティブで、回線契約数は226.2万回線（シェア18.2％）。2位はNTTコミュニケーションズで167.2万回線（同13.5％）、3位はオプテージで118.6万回線（同9.6％）、4位はビッグローブで6.6％（82.4万回線）、5位は楽天モバイルで6.4％（78.9万回線）となった。

独自サービス型SIMの事業者シェア

　同社は、2022年3月末時点の独自サービス型SIM市場は1255万回線と予測。スマートフォン用途としての回線数は純減する一方、引き続きIoT用途で市場拡大し、2024年3月末時点のIoT向け回線比率は半数超の53.3％に達すると見込む。

独自サービス型SIM市場予測