ミドルクラスのAndroid機として安定した人気を誇っている端末といえば、AQUOS senseシリーズである。
その最新版はAQUOS sense6。今回はカメラ機能を強化し、ライカとの競合で話題となったAQUOS R6の技術を応用したProPix3を搭載しているというから、気になるではないか。そこで、AQUOS R6との比較も交えつつ、その実力を見てみたい。
AQUOS sense6のカメラはトリプル。超広角・広角・望遠だ。なおシャープのサイトには広角・標準・望遠と書いてあるけど、今は超広角・広角・望遠と表現する方が一般的なので、本稿は一般的な方で行きます。
前半はいくつかのシーンでAQUOS R6と比べながら撮ってみる。
超広角は35mm判換算で15mm相当で800万画素。F2.4だ。AQUOS R6は35mm換算で19mm相当で2000万画素。これがベースだ。
広角カメラはメインカメラだけあって大幅強化。4800万画素のセンサーを採用している。35mm判換算で26mm相当(iPhoneと同じだ)。レンズはF2.8。4800万画素だけど、実際には4画素を混合して1つにするので、1200万画素の画像となる。
AQUOS R6のカメラは19mm固定なので、標準時はそのデジタルズーム版となる。カメラアプリのスクリーンショットはAQUOS sense6のモノだけど、基本的なデザインはAQUOS R6も同じ。機能は少なくて非常にシンプルだ。R6のカメラアプリは大型センサーにふさわしいハイエンド機らしい使い勝手や機能が欲しいと思うけど、どうなんだろう。
見比べると、AQUOS sense6も負けていない写り。これはよい。
望遠カメラも800万画素と少なめで35mm判換算で53mm相当。広角カメラの2倍望遠と思えばいい。F2.4だ。AQUOS R6はさらにデジタルズームとなるので画質的には不利。
AQUOS sense6は超広角と望遠が800万画素で、広角カメラは実質1200万画素。撮り比べてみると、広角カメラは条件が良ければAQUOS R6に迫る画質なのがいい。
気になったのは、AQUOS sense6もR6もそれぞれのカメラを切り替える動作が鈍いこと。タップしてからカメラが切り替わるまでタイムラグがあるのだ。これはもうちょっとレスポンスを良くしてほしい。
もう1つ、シャープの端末は、R6もそうなのだけど、デジタルズームを利用するとき、2本の指でいったんピンチアウトしてやる必要がある。感覚的ではあるけれども、その作業には両手を使う必要があるわけで、ここは改善すべきと思う。
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