「寒い日に、スマホのバッテリーの減りが早くなる」、少なくともそのように見えるということや、極端に冷たい外気にさらさないことがそれを防ぐ方法だということを「寒いとスマホのバッテリーが急激に減るって本当? カイロであたためるのはNG?」の記事で紹介しました。
外気にさらさないようにするため、ポケットの中に入れておく、バッグ(またはポーチ)の中に入れておくという方法がありますが、それではスマホを使えません。どうすればよいのでしょうか。
いくら寒くても、動画や写真の撮影、知らない土地でナビゲーション代わりにするなど、手に持って使うシチュエーションを避けられないことがあります。このような場合、突然のシャットダウンなどは避けたいところ。スマホを冷たい外気から守らねばなりません。
このような場合に役立つのが、断熱性のある素材を使ったスマホケースです。背面だけでも断熱素材で覆えば、外気の影響を受けにくくなります。
では、どのようなものがあるでしょうか。
1つは、ダウン、または中綿を使ったキルティングタイプのケースです。
10年以上前、iPhone向けダウンジャケット風ケース(SWEET YEARS JEANS スナップジャケット for iPhone)を見つけたときに、「スマホにダウンを着せるとは、おしゃれな人は考えることが違うなぁ」などと思ったものですが、(冬であれば)実用性あり。Amazonや楽天市場、その他ECサイトで、メーカーの分からないものも含め、多数販売されています。
こちらは「カワイイ」と実用性を兼ね備えたファー素材を使ったiPhoneケース。楽天市場では、iPhone 6以降iPhone 13シリーズにまで対応した同様のデザインのものが、さまざまな店舗で販売されています。
その他、プードルをかたどったもの、ファー素材を貼り付けただけのシンプルなものなどが市場に出回っています。
季節を問わず使えるのが、ケースの外側とスマホの間に空気の層があるタイプです。例えば、Hameeが手掛ける「iFace」シリーズは、ポリカーボネートのシェルの内側に、柔軟性、耐衝撃性、耐久性のあるTPU素材を使っており、さらにハニカム構造を設けることでケースとスマホ本体の間にエアクッションを作り出しています。
この、エアクッションが断熱材の役割を果たし、冷たい外気からスマホを保護するのです。
使っている機種向けに、防寒性の高そうなケースがない場合は、自作してみるのもオススメです。用意するのはTPU素材のクリアケースと、耐熱温度範囲が高く水にも強い多用途接着剤、そしてフェルトやニット素材など。ほとんどを百均でそろえられますので、気軽に挑戦できます。
作り方は簡単。ケース背面に合わせてフェルトをカットして、接着剤で貼り付けるだけです。見た目はどうあれ、寒さによるバッテリーの減りや意図しないシャットダウンを防ぐ効果を期待できます。
低温環境下で、バッテリーがどのような動作をするのかを理解した上で、スマホにも防寒対策をしっかり施して、冬の間も楽しいモバイルライフを送りたいですね。
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