ドコモ回線の利用者の長期利用特典には、「ずっとドコモ特典」と「ずっとドコモ割プラス」の2つがある。dポイントプログラムのリニューアルに合わせて、ずっとドコモ特典も「長期利用ありがとう特典」にリニューアルされる。
現行のずっとドコモ特典では、ギガプラン(※2)契約者がプラチナステージの場合、1年に1回3000ポイント(期間・用途限定)が付与される。しかし、付与を受けるには都度エントリーが必要で、通知が来たことを見逃すユーザーも少なからず存在する。エントリーの手間が掛かることへの不満の声もあったという。
(※2)5Gギガホ プレミア、5Gギガホ、5Gギガライト、ギガホ プレミア、ギガホ、ギガライト、はじめてスマホプラン(5G/Xi)、U15はじめてスマホプラン(5G/Xi)
長期利用ありがとう特典では、エントリーを不要とした上で、付与する特典を誕生月のd払い利用時におけるdポイントの還元率アップという形に変更する。例えばドコモ回線の利用期間が10年以上かつ「4つ星」以上のユーザーの場合、誕生月にd払いで買い物をすると20%増しのポイントが付与される。
この割増分のdポイントは従来と同じく期間・用途限定ポイントとなるが、ギガホ(※3)の契約者は付与上限が5000ポイントとなるため、使い方次第で従来よりも多くのポイントを得られるようになる。伊藤氏の言葉を借りれば、「シンプルに、より多くの特典を利用してもらえるようになった」。
(※3)5Gギガホ プレミア、5Gギガホ、ギガホ プレミア、ギガホ
一方で、ドコモ回線の利用期間が3年〜5年で「1つ星」ランクの場合、追加ポイントが2%にとどまるため、上限までポイントを得るにはd払いで相当の金額を決済しなければならない。
なお、旧プラン(カケホーダイ&パケあえる)の契約者については、ずっとドコモ割プラスが従来通りの条件で提供される。
なお、「ahamo(アハモ)」はリニューアル後も長期利用特典の対象には含まれない。ドコモ社内でも対象に加える検討は行ったようだが、「ahamoはシンプルでお得なブランディングで、ahamoの魅力だけでお得を感じてもらえる」(大島直樹営業戦略部長)という理由から見送られた。
ただし、ahamoの利用料金はランクの判定対象となる。
従来のdポイントクラブでは、会員向けに以下のクーポンを用意していた。
今回のリニューアルではスペシャルクーポンとプラチナクーポンが廃止される。その上で、dポイントクラブクーポンはユーザーの利用状況に応じてピッタリなものを配信することで「全てのランクの人にお得になるように拡充」(伊藤氏)される。
冒頭で述べた通り、dポイントクラブのリニューアルは6月3日に実施される。ただし、初回のランク判定は3月1日から3カ月(5月31日まで)の利用分をもとに行われる。この点には注意を要する。
同社では「dポイントクラブアプリ」の刷新も予定しており、会員のランクや特典を確認しやすくすると同時に、ユーザーに最適な「お得情報」などをタイムリーに届けられるように進化させる方針だ。
伊藤氏は、今回のリニューアルが「さらにdポイントがどんどんたまる仕組み」だとアピールする。dポイントの利用者だけでなく、加盟店やパートナー企業からも「最も選ばれる共通ポイント」を目指していくという。今後のユーザーの声を踏まえて、必要であればサービスの仕様変更も検討するとしている。
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