子どもを危険から守れる 4G対応スマートウォッチ「Connect」:山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2022年03月04日 10時00分 公開
[山根康宏,ITmedia]

 スマートウォッチはさまざまな製品が販売されていますが、子ども向けの製品は大人向けにはない機能を搭載して独自の進化を進めています。オーストラリアのMoochiesが販売中の「Connect」は単体通信可能でカメラも搭載、価格は179.95オーストラリアドル(約1万4800円)で、米国や欧州の一部の国でも販売されています。

オーストラリアスマートウォッチ 独自の機能を持つ子ども向けのスマートウォッチ「Connect」

 Connectは親と子どもが常につながることを考えたスマートウォッチです。大人向けのスマートウォッチのようにアプリを追加したり、スマートフォンと接続して通知を受けたりする機能はありません。ゲームやブラウザも内蔵されておらず、子どもがConnectを使って遊んでしまう心配もないのです。勉強時間の設定をすれば、特定の人(親など)以外からの通話をシャットアウト。さらにはあらかじめ登録した電話番号からしかConnectに電話をかけることはできません。危ない勧誘のような電話を受けてしまうこともありません。

オーストラリアスマートウォッチ Connectのパッケージ

 Connectの基本機能はペア登録した(親の)スマートフォンとのコミュニケーションです。チャットアプリは独自のものを搭載しており、Connectの狭い画面で文字入力をしなくても済むように、返事は豊富に内蔵されているアイコンを使って行えます。そのため、ペア先のスマートフォンには専用アプリのインストールが必要です。

オーストラリアスマートウォッチ ペア登録したスマホと手軽にチャットができる

 Connectそのものを楽しく使えるよう、豊富な交換ベルトも10.5オーストラリアドル(約900円)で用意されています。その種類は約20種類で自分の好みに合ったベルトを見つけることもできそうです。

オーストラリアスマートウォッチ さまざまなデザインの交換ベルトは約20種類ある

 Connectは4Gモデムを搭載していて単体で音声通話、ビデオ通話が可能。GPSデータはペア先のスマートフォンからいつでも確認できます。面白い機能として、ペア先のスマートフォンに電話をかけると、スマートフォン側では電話を受領せずとも着信の呼び出し音が鳴った瞬間からConnectの位置情報を知らせてくれます。誘拐など緊急事態が発生したとき、子どもは親などのペア先スマートフォンに電話をかけるだけで自分の居場所を知らせることもできるわけです。

 またスマートフォン側で子どもの行動エリアを地図で指定しておくと、そこから子どもが外に出た場合にアラームで通知されます。これも子どもの誘拐、あるいは子どもが道に迷ったときなど安心できる機能でしょう。

オーストラリアスマートウォッチ ペア先スマホは着信と同時にGPSの位置情報を表示。電話を受け取る必要がない

 Connectのスペックは非公開のものが多く、ディスプレイサイズは1.4型程度、カメラは200万画素程度。充電は専用のマグネット式USBケーブルを使い、バッテリーは約2日使用できます。防水機能は1mの深さに30分までとのこと。なおプリペイド式のSIMカードがあらかじめ入っており、MoochiesがMVNOとなり通話は無制限。データは10オーストラリアドル(約800円)で500MBまたは15オーストラリアドル(約1200円)で1GB。データを使うのはビデオ通話程度ですので、500MBもあれば一般的には困らないでしょう。

オーストラリアスマートウォッチ 約1.4型ディスプレイにカメラを内蔵、ビデオ通話も可能

 他の機能としては、活動量計として歩数や心拍数も計測可能です。子どもの誘拐件数は日本が年間1000人程度に対し、オーストラリアは約2万人といわれています。安全を守るだけではなく健康管理もできる子ども向けスマートウォッチ、オーストラリアでは必需品になっているようです。

オーストラリアスマートウォッチ 計測した心拍数はペア先スマホに通知&監視できる

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