Squareは、iPadをPOSレジとして使う「Squareスタンド」の第2世代製品を発表した。グローバルと日本での同時発表となり、スタンド自体にカードリーダーが内蔵されたことで、レジ周りをスッキリとまとめることができるようになった。発売は5月から、価格は2万9980円(税込み)。
Squareスタンドは、iPadを装着することでPOSレジとして使うmPOS用の製品。スタンドにLightningコネクターを装備しており、iPadを差し込んでSquare POSレジアプリを起動することで、簡単にPOSレジとして使い始められる。
従来は、カードリーダーの「Squareリーダー」を別途スタンドに接続して連携させていたが、第2世代では、スタンド自体のディスプレイ側にNFC/FeliCaのタッチ決済用リーダーとICカードリーダーが内蔵された。一体化したことでレジ周りをスッキリとコンパクトにまとめることができるようになった。なお、今まではスタンドに磁気カードリーダーを内蔵していたが、これは廃止した。
スタンド底面には従来通り本体を回転させるトレーが備えられており、店員がレジに金額を入力して、合計金額を客に見せられるようになっている。アプリのUI(ユーザーインタフェース)も刷新したことで、客に合計金額と購入商品が一覧しやすい画面になった。
客側に画面を回転させた状態で、カードリーダーが客側に向くため、客はそのままカードを使った支払いが可能。タッチ決済にも対応するので、クレジットカードやスマートフォンを使ったタッチ決済(NFC)も可能。
グローバルで同時発表ながら、日本向けにFeliCaもサポートしており、iD/QUICPay、Suicaなどの交通系電子マネー(PiTaPaを除く)に対応している。決済時には店員側で電子マネーの利用を選択してから客側に画面を示すことで、タッチ決済用リーダーでFeliCaが利用できるようになる。
なお、Squareの決済手数料は、JCBを除くクレジットカードが3.25%、JCBが3.95%、交通系電子マネーが3.25%、iD/QUICPayが3.75%だ。
キャッシュドロワー、レシートプリンタ、バーコードスキャナーといった周辺機器の接続も可能。カウンターが広いのでレジと客までの距離が離れている、といった環境向けに、従来のカードリーダーを別途接続して、レジから離して使うといったことも可能だ。付属のUSBハブに3台のデバイスを接続可能な他、iPadを使ってBluetoothやWi-Fi経由で周辺機器を接続することもできる。
対応するiPadは第7〜第9世代の10.2型iPadと10.5型iPad Pro。iPadは別途用意する必要がある。その他、Squareのアプリやサービスの利用料は無料となっており、契約後、すぐに利用可能になる。
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