狙うは“原点回帰” テクノロジー愛好家向けブランド「POCO」を日本導入するXiaomiの狙いを聞く(2/3 ページ)

» 2022年06月23日 21時00分 公開
[井上翔ITmedia]
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価格が手頃なのは「いろいろ頑張った」から

―― それにしても、8GBメモリ+128GBストレージモデルで7万4800円、12GBメモリ+256GBストレージモデルで8万4800円となると、国内の他メーカーが発売しているSnapdragon 8 Gen 1搭載スマホと比べてかなり安いと思うのですが、大丈夫なのでしょうか……?(注:12GBメモリ+256GBストレージモデルは、6月26日までの購入分は7万9800円)

ワン氏 ものすごく頑張りましたよ。

―― 何を頑張ったんですか?

ワン氏 今回、(Xiaomi/Redmiブランドと比べると)POCOブランドでは販路を大幅に絞っています。利益もほぼ出ません。初めて発売することもあり、それぞれの販路ではメーカー施策も実施しています。

 また、価格にマーケティング費用、広告費用やマージン(利ざや)を載せていません。他社製品のマージン設定を知る機会があったら、意外と大きいことに驚かれると思います。

 POCO F4 GTは、日本で初めてのPOCOブランド製品です。多くの皆さんに“能力”を体感してほしいと思います。

安い方 8GBメモリ+128GBストレージモデルは楽天市場とMi.com(Xiaomiの直販サイト)で販売される
高い方 12GBメモリ+128GBストレージモデルはAmazon.co.jp限定で販売される

超急速充電は「しっかりとテストしている」

―― POCO F4 GTは120Wの超急速充電に対応しています。ここまで急速だと、充電時の発熱が気になります。2カ所の発熱スポットにベイパーチャンバー(液体を封入した冷却機構)を備えているということですが、処理の負荷とバッテリー充電が重なった場合でも安全に使えるものなのでしょうか。

安達氏 結論からいうと心配は無用です。Xiaomiブランドで投入した「Xiaomi 11T Pro」でも実績のある冷却機構を採用しています。(負荷が掛かると)ほんのりと暖かくなることは確かなのですが、設計面でも安全機構をしっかり取り入れていますし、検証も慎重に行っています。

 POCO F4 GTの超急速充電を使うと、充電すること自体の概念が変わると思います。夜寝るときにスマホを充電したつもりがされていなくて、残り20%しかなくて慌てるなんていうことはよくあると思うのですが、120W充電アダプターでPOCO F4 GTを充電すると、コーヒーを1杯飲んで歯を磨いている最中に100%まで充電できてしまいます(筆者注:残量0%から17分で満充電にできる)。

 この“短さ”をぜひ体感していただきたく、POCO F4 GTには120W充電アダプターを付属しています。(最大出力的に)普通に買うと7000〜8000円くらいするものなので、そのことを込みで考えると価格面の驚きが増すと思います。

バッテリー 付属の120W充電アダプターは、4700mAhのバッテリーを約17分で満充電にできる
ACアダプターACアダプター 付属する120W充電アダプターは本体にコンセントプラグが付いているウォールマウントタイプで、Xiaomiの独自規格による急速充電に対応している
ケーブル 充電ケーブルも付属する。120W充電アダプターで超急速充電する場合はこのケーブルが必要で、コネクター部分の色できちんと区別できるようになっている。なお、本体側のコネクターはゲーミングや動画視聴で横向きにもった際に邪魔になりにくいL字型となっている

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