「公衆電話」はどこにある? どうやって使う? 緊急時の備えに知っておくべきこと緊急時の備えに(2/4 ページ)

» 2022年07月07日 17時00分 公開
[井上翔ITmedia]

公衆電話はどうやって探す?

おことわり

 これ以降、特に断りのない限り「第一種公衆電話」「第二種公衆電話」をまとめて「公衆電話」と呼びます。


 携帯電話の普及もあって、最近は公衆電話の台数を削減する動きが顕著になっている。「昔はあったのに、いつの間にかなくなっていた」なんていうこともよくあったりする。

 先述の通り、第一種公衆電話の設置基準は2022年4月から見直された。そのため、今後公衆電話はさらに見かけなくなる可能性もある。いざという時に「公衆電話がない!」と困るシーンも増えそうだ。

 そこで、公衆電話の“探し方”を幾つか紹介する。とりわけ、自宅や職場、よく出かける場所、親族や親戚の住居の周辺にある公衆電話は事前に位置を把握することを強くお勧めしたい。

平常時は「Webサイト」で探せる

 NTT東日本とNTT西日本は、公衆電話の設置場所をWebサイトで公開している。都道府県単位で地図から探せる他、郵便番号、住所、地名/施設名や駅名でも検索可能だ。

NTT西日本のサイト 公衆電話の設置場所はWebサイトで探せる。設置場所の他、利用できない時間帯の有無、車椅子利用の可否もチェック可能で、スマートフォンにも最適化されている(画像はNTT西日本のWebサイトをPCで開いた場合の表示)

「goo地図」「goo防災マップ」でも探せる

 NTTレゾナントが提供している地図サービス「goo地図」や防災用地図アプリ「goo防災マップ」(Android版iOS版)でも公衆電話の場所を探せる。

 特にgoo防災マップアプリでは事前設置された特設公衆電話も探せる上、事前に指定した場所から半径3km以内にある情報をダウンロードしておけるので(※5)、より便利に使える。

(※5)ダウンロード地図のデータは国土地理院のものとなります(オンライン時に表示される地図と一部表示が異なることがあります)

防災マップ goo防災マップでは、公衆電話と事前設置してある特設公衆電話を表示できる。事前に周辺情報をダウンロードしておけば、オフラインになった場合でも公衆電話を捜索可能だ

緊急時に探すコツ

 災害発生時、あるいは何らかの理由で携帯電話が使えなくなった場合はどうやって公衆電話を探せばいいのだろうか。

 当てずっぽうに公衆電話を探してみても、簡単には見つからない。そこで公衆電話が設置されている可能性が高い場所を以下に挙げる。100%当てはまるわけではないが、困った時は参考にしてみてほしい。

  • 鉄道の駅/バスの停留所・ターミナルやその周辺
  • 高速道路/自動車専用道路のパーキングエリアやサービスエリア
  • 都道府県庁/市区町村役場(支所などを含む)やその周辺
  • 大規模な団地(アパート/マンション)やその周辺
  • 大規模な病院やその周辺
  • 避難所に指定されている場所(学校/集会場など)やその周辺

 一部の地方自治体では、自治体が管理する道路のそばに最寄りの公衆電話までの距離を記した表示をしていることもある。それっぽい表示を見かけたら、よく見た上で探すと余計な苦労をせずに済むだろう。

 なお、数こそ減少傾向にあるが、コンビニエンスストアが公衆電話の有力な設置場所の1つであることは変わりない。公衆電話が撤去された代わりに、特設公衆電話の事前設置が行われた例もある。公衆電話が全く見つからない場合は“ダメ元”でコンビニエンスストアに行ってみるというのも、有効な手段といえる。

公衆電話 少し古めの大規模な団地には、当時の名残で公衆電話が設置されていることもある

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