iPhone 7の“iOS 16対象外”で中古スマホ市場はどう変わる?(2/2 ページ)

» 2022年07月21日 06時00分 公開
[田中聡ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

iPhone SE(第2世代)がiPhone 8と並んで売れるようになる?

 現在、中古スマホの売れ行きはiPhone 7とiPhone 8が人気を二分している状況だが、ゲオは「既に売れ行きの1番手は、iPhone 8に移行しており、徐々に8以降の売り上げシェアが上がっていくものと思われます」と予測。やはり、今後はiPhone 8一強になるのか。あるいは、iPhone SE(第2世代)が割って入るのか……。

 ゲオ(状態A)の価格を見ると、iPhone SE(第2世代)は2万5000円台〜3万9000円台で、iPhone 8より1万円〜1万3000円高い。iPhone 8が2017年9月発売なのに対し、iPhone SE(第2世代)は2020年4月発売と約2年半の差がある。本体のデザインは両モデルで共通しているものの、プロセッサはiPhone 8がA11 Bionicなのに対し、iPhone SE(第2世代)はiPhone 11シリーズと同じA13 Bionicを搭載しており、性能差は大きい。

 1万円以上の価格差があるのは納得だが、価格差がiPhone 7と8並みに縮まらなければ、iPhone 8と人気を二分するには時間がかかりそうだ。ニューズドテックは「iPhone 8とiPhone SE(第2世代)が人気の中心になる」と予測しつつ、値崩れはしないとみる。「昨今の買い取り価格が高値維持の傾向と、中古スマホの世界的に人気からも、本来であれば値崩れが年を追うことに出てきますが、今回に限り、値崩れはしなそうです。恐らく、今のiPhone 8とiPhone SE(第2世代)の価格はこのままいくでしょう」

 1つだけいえるのは、今後も中古スマホ市場でiPhone 8の人気は盤石であるということ。

 「今までiPhone SE(初代)やiPhone 7を使用されていた方は、『iPhoneが良いが、スペックは最低限でも良く軽量でホームボタンがあるモデルが良い』という方も多く、多くの方はiPhone 8やiPhone SE(第2世代)、iPhone SE(第3世代)への乗り換えを検討されると予測します」(Belong)

 iPhoneはホームボタンを備えないモデルが主力とはいえ、ホームボタンを望むユーザーはまだ多い。ニューズドテックも「物理ホームボタンの需要はずっと残る」とみる。「ホームボタン搭載」「2万円前後の低廉な価格」「最新OSにも対応」という3つの理由から、中古iPhone 8の王座は今後も揺るぎないだろう。

iPhone iPhone 8(左)とiPhone 8 Plus(右)。中古市場でのiPhone 8人気はまだまだ続きそうだ
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月07日 更新
  1. ヨドバシ通販は「高還元率で偽物リスク低い」──コレが“脱Amazon”した人の本音か (2025年12月06日)
  2. 「健康保険証で良いじゃないですか」──政治家ポストにマイナ保険証派が“猛反論”した理由 (2025年12月06日)
  3. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  4. ドコモも一本化する認証方式「パスキー」 証券口座乗っ取りで普及加速も、混乱するユーザー体験を統一できるか (2025年12月06日)
  5. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  6. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  7. 楽天モバイルが“2025年内1000万契約”に向けて繰り出した方策とは? (2025年12月06日)
  8. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  9. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  10. Amazonでガジェットを注文したら、日本で使えない“技適なし製品”が届いた 泣き寝入りしかない? (2025年07月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー