ソフトバンク回線の「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」で緊急通報に再発信ができない可能性(対処策あり)

» 2022年07月25日 13時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 Googleは7月21日、同社のスマートフォン「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」をソフトバンクのネットワークで利用すると、まれに緊急通報(110/118/119番)の再発信を行えなくなることがあることを明らかにした。両モデルを販売しているソフトバンクからも同日に同様の告知が行われており、影響を受ける可能性のあるユーザーにはSMSまたはMMSで順次連絡を行っている。

Googleからの告知 Googleからの告知
ソフトバンクからの告知 ソフトバンクからの告知

事象の概要と回避方法

 この事象は、Pixel 6/Pixel 6 Proをソフトバンク回線で利用している場合に発生する可能性がある。緊急通報を行い終話した後に、緊急通報番号へ再発信すると、まれに接続できないことがあるという。

 この事象の回避策として、両社は緊急通報後に緊急通報番号へ再発信する際には以下のいずれかの操作を行うように案内している。

  • 緊急通報番号の前に「186(発信者番号通知)」または「184(発信者番号通知拒否)」を付けて発信する
  • 「フライトモード」をオン→オフしてから発信する

 今後の対応策についてはGoogleやソフトバンクから示されてはいないが、過去の事例を踏まえると、今後のソフトウェア更新で問題を解消するものと思われる。

 なお、携帯電話端末に緊急通報関連の不具合が生じた場合、原則として総務省の「電気通信機器の基準認証制度における技術基準への不適合等の事例について」の事例として紹介される(参考記事)。7月25日12時現在において、本件は事例として掲載されていない。

不適合等 7月25日12時時点において、Pixel 6やPixel 6 Proに関連する「電気通信機器の基準認証制度における技術基準への不適合等の事例について」の事例は、既に解消済みのデュアルSIM運用時に発生する可能性のある緊急通報の不具合のみである

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