「Pixel 7/7 Pro」速攻レビュー 性能重視ではないが、多くの人に“刺さる”と感じた理由(2/4 ページ)

» 2022年10月13日 02時00分 公開
[石野純也ITmedia]
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高評価なカメラもさらに進化、特に必見なのがPixel 7 Proのズーム

 Pixelといえば、やはりコンピュテーショナルフォトグラフィーを全面に打ち出したカメラだ。当然ながら、Pixel 7、7 Proも、カメラ性能は強化されている。ただし、メインとなる広角カメラのハードウェアスペックは、先代と同じ。クアッドベイヤー配列の5000万画素オクタPDセンサーを搭載しており、レンズのF値も1.85だ。ピクセルビニング前のピクセルピッチも、1.2μmから変わっていない。ホワイトバランスが正確で、明るく撮れるカメラ性能は健在だ。

Pixel 7
Pixel 7
Pixel 7 いずれの写真もPixel 7 Proで撮影。ホワイトバランスがよく、明るく撮れている。人物写真のモデルは竹森みずほさん

 一方で、Pixel 7 Proは超広角カメラと望遠カメラが進化している。まず超広角カメラは、画角が114度から125.8度に変わった。カメラのUIで見ると分かりやすいが、超広角に設定すると、倍率が0.5倍になっている。超広角カメラが先代と同じPixel 7は0.7倍だ。これによって、より広々とした写真が撮れるようになった。もう1つが、4800万画素の望遠カメラ。こちらは、画素数やF値は同じだが、光学ズームの倍率が4倍から5倍へと上がった。ピクセルピッチは、その分0.1μm縮まっている。

 たかが1倍とあなどるなかれ。4800万画素をリモザイクして切り出すことで2倍、AIによるデジタルズームで3倍と数字が掛け算で増えていくため、超解像ズームは最大で30倍まで拡大することが可能になった。超解像ズームが20倍だったPixel 6 Proと比べると、+10倍の進化だ。以下は0.5倍、1倍、2倍、5倍、30倍で撮った写真。0.5倍では豆粒のように見えなかった人物が、30倍だとポーズはもちろん、服装のディテールや表情まで分かる。さすがに拡大すると粗は目立つが、ディスプレイに映し出すぐらいなら“ギリギリOK”のクオリティーだ。同じ最大30倍のズームが可能な「Galaxy Z Fold4」と比べると、その違いがよく分かる。

Pixel 7
Pixel 7
Pixel 7
Pixel 7
Pixel 7 それぞれ0.5倍、1倍、2倍、5倍、30倍。30倍でも、人の表情や持ち物まで認識できるレベルだ
Galaxy Z Fold4 Galaxy Z Fold4でも30倍ズームを試してみたが、画像がガビガビになってしまった。こちらは、1000万画素の光学3倍で撮った写真を10倍分デジタル処理で引き伸ばしているためだ

 人物以上に、看板や建物、乗り物などはAIによる補正効果が高い。色のグラデーションや凹凸が少なく、画像を推定しやすいのだろう。30倍で撮っても、文字やイラストなどがクッキリと出ている。ここまで来ると、ギリギリOKを超えて実用的だ。また、10倍程度までならさらに画像の劣化は少なくなる。リモザイクで切り出しているので、ピクセルピッチが狭くなるなどのデメリットはあるが、スマートフォンのズームとしては十分以上の性能といえる。

Pixel 7
Pixel 7 それぞれ1倍と30倍で撮った写真。横断幕のように、よりシンプルな物の方がキレイに撮れるようだ
Pixel 7
Pixel 7 同じく1倍と30倍。ビルの看板がクッキリ写っている。建築物も、超解像ズームの得意分野か
Pixel 7 30倍ズームだと、月も大きく写せる

 先に述べた通り、広角カメラはPixel 7と7 Proで差分はない。等倍で撮れば、どちらも同じような仕上がりになる。一方で、2倍から5倍までのズームを使うと、Pixel 7 Proに軍配が上がる。Pixel 7 Proは、広角カメラだけでなく、望遠カメラの情報も使って足りない情報を補っているからだ。

 以下に掲載したのは4倍で撮った写真。Pixel 7の方は、肌がかなり平たんで塗りつぶしたようになっているのに対し、Pixel 7 Proはズームしたのかどうか分からない自然な仕上がりだ。メインカメラは同じだが、コンピュテーショナルフォトグラフィーに使える情報が多い分、Pixel 7 Proの方が有利になるといえる。

Pixel 7 Pixel 7 Proで撮った写真。4倍のデジタルズームがかかっているとは思えないほど滑らかだ
Pixel 7 Pixel 7の4倍ズームは、超解像ズームになるとはいえ、やはり肌などが滑らかに欠ける印象
Pixel 7 5倍ちょうどのズームを使うと、望遠カメラに切り替わる。こちらもデジタルズームはかけていないため、明るさが十分であればきれいな写真が撮れる

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