2億画素カメラを搭載、新フラグシップモデル「Xiaomi 12T Pro」に触れる

» 2022年11月25日 10時49分 公開
[山根康宏ITmedia]

 世界中に販路を広げているXiaomi。2022年10月にドバイを訪れた際、ショッピングモールにXiaomiの店舗を発見。10月頭に発表されたばかりの「Xiaomi 12T Pro」が展示されていました。今最も話題のスマートフォンといえるかもしれません。

Xiaomi 12T Pro ドバイのXiaomiストア

 Xiaomi 12T ProはSnapdragon 8+ Gen 1を搭載する上位モデルで、ディスプレイは6.67型、1220×2712ピクセルと解像度も高められています。バッテリーは5000mAhで120Wの急速充電に対応、もはやXiaomiの上位モデルは100W以上が当たり前といった感じです。

Xiaomi 12T Pro Xiaomi 12T Pro

 背面にはトリプルカメラを搭載。メインカメラはついに到達した2億画素。Xiaomiは世界初の1億800万画素カメラを搭載したことでも知られますが、今回の2億画素は実はモトローラに先を抜かれました。とはいえ、グローバルで存在感のあるXiaomiが2億画素カメラを搭載したということで、2023年には他メーカーの追従も増えるかもしれません。なお、超広角は800万画素、そして200万画素のマクロも搭載します。

Xiaomi 12T Pro メインカメラはついに2億画素を搭載する

 本体サイズは75.9(幅)×163.1(高さ)×8.6(奥行き)mmと、ディスプレイサイズを考えると一般的。2億画素カメラだからといて出っ張りが大きいということもありませんね。なお重量は205g。ちなみに姉妹機「Xiaomi 12T」は、メインカメラが1億800万画素、プロセッサはDimensity 8100 Ultraを搭載し、他の性能はほぼ同等で202gです。プロセッサの関係でXiaomi 12T Proは8K録画に対応しますが、無印版は4Kまでです。

Xiaomi 12T Pro 2億画素カメラも出っ張りはそれほど大きくない

 さて、最近のスマートフォンのカメラは複数の画素を1つにまとめるピクセルビニングでの撮影が標準。Xiaomi 12T Proも2億画素で撮影するにはその他のモードからUltra HDを選びます。すると画面上に「200MP」の表示が現れ、2億画素でそのまま撮影が可能となります。

Xiaomi 12T Pro 2億画素を使うにはUltraHDモードに切り替える

 店内で2億画素で撮影してみました。明るい場所なら高画質で撮影するとしっかり細かいディテールまで写してくれます。デジタルズームを使わず、撮影後に写真の一部を切り抜いてそのまま使った方が仕上がりはよくなります。

Xiaomi 12T Pro 2億画素で実際に撮影してみた
Xiaomi 12T Pro 遠くの部分を拡大してもしっかりと写っている

 なお、本当は2億画素の写真そのものを端末からコピーして紹介したかったのですが、2億画素ともなると写真サイズが大きく、Bluetooth転送にも時間がかかるので諦めました。例えば、今回撮影した写真は49.73MB、約50MBにもなります。これをピクセルビニングして1200万画素相当で撮影した場合は約4MB。2億画素で撮ると10倍以上のサイズになります。

Xiaomi 12T Pro 2億画素で撮影した写真の詳細を見ると約50MBにもなっている

 世界初の1億800万画素カメラを搭載したXiaomiの「Mi Note 10」が登場したのは2019年11月でした。それから約3年かけて2億画素のモデルが出てきたことになります。恐らく、今後2〜3年のうちに中国メーカーを中心に2億画素カメラ搭載モデルが次々と出てくるのでしょうね。そうなると1億800万画素カメラがサブ用途として超広角に乗ってくる、なんてことにもなるかもしれません。どこまで高画質化が進んでいくのかが楽しみです。

Xiaomi 12T Pro Xiami 12T Pro(手前)とXiaomi 12T(奥)。数年もすれば「〜億画素」が当たり前になりそうだ

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