iPhoneをWindows/Macに関わらずPCに接続し、バックアップを取っているユーザーは多いかと思う。今回はiPhoneを接続してもPCがiPhoneを認識しなかった場合に試すことを確認してみよう。なお今回はWindowsで「iTunes」を利用している場合について記している。
LightningケーブルでPCとiPhoneを接続しても認識しなかった場合、まず両者のアップデートをチェックしよう。2015年頃からiPhoneシリーズを使用している筆者が経験した限りではiTunesのバージョンが古すぎて認識しなかった場合があった一方で、iOSのバージョンが古くて対応していなかったことはなかった。PCにiTunesをインストールして時間がたっている場合、まずはiTunesのアップデートをうたがうといいだろう。
iOSを手動でアップデートする場合、「設定」アプリの「一般」→「ソフトウェアアップデート」を選択すると最新のアップデートが可能かどうか表示できる。
PCのiTunes側で、デバイスは表示されているだろうか。iTunesの画面上に「iPhoneっぽいボタン」が表示されている場合は何らかの端末が接続されている。また、左側のペインにある「デバイス」の欄に自身のiPhoneが表示されているかも確認しよう。ここで表示されていない場合、次のステップに進む。
iPhone側で、PCに接続した際に「このコンピュータを信頼しますか?」というポップアップが現れることもある。その場合「信頼」をタップしておく。
また、iPhoneのロックが解除されていないと認識しない場合もある。iPhoneをPCに接続するときはロックを解除してから行おう。
ここまで試しても認識しない場合、iPhoneとPCの再起動が必要かもしれない。iPhoneの再起動は、「iPhone X」以降なら音量を下げるボタンとサイドボタンを長押しし、「スライドで電源オフ」をスライドする。その後サイドボタンを長押しして起動すればいい。
特にノートPCだといえることが、PCにUSBハブを使用して、ハブからiPhoneを接続していると認識しないことがある。バスパワーのUSBハブで供給する電力が足りない場合もある。さらに筆者の場合だとペンタブレットや有線マウス、USB式の外付けHDDなどを使っていたこともあり、それらを全て抜かないとiPhoneを認識しないこともあった。
また、ケーブルが内部で断線していたり、端子が破損している場合もある。常に予備のケーブルを持っておいたり、端子部をきれいにしておくとよい。接点復活材を利用する手もあり、筆者の家では呉工業の「コンタクトスプレー」を常備している。
iPhoneを認識しない場合のトラブルシューティングはApple Supportでも掲載しているが、いくらか簡素が過ぎる。どんな端末でもいえることは、トラブルが起きたら「ソフトからハードへ」対策を移していくのが重要ということだ。「まずケーブルをうたがってみたけど、実際はアップデート忘れでケーブルは無事でした」ということになると、金銭面での負担も生まれるので留意したい。
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