REDMAGIC 8 ProのOSはAndroid 13がベースで、独自のUI(ユーザーインタフェース)を搭載するREDMAGIC OS 6を採用している。本体パフォーマンスが高いことから動作に不満はなく、防水非対応であることを除けば一般的なスマートフォンと比べても性能はかなり高い。また角ばった本体デザインは特にゲームをプレイするときにしっかりと保持でき持ちやすいと感じられる。
ベンチマークを測定したところ、AnTuTuのスコアは129万4109と高い数値を示した。この数値は、ASUSのゲーミングスマホ「ROG Phone 6」(Snapdragon 8 Gen 1搭載)の約111万を超えるものだ。なお、AnTuTu動作中に冷却ファンをオンにしていたこともあり、本体の温度上昇は27.8度から33.8度までに抑えられ、空冷ファンを含めたICE 11.0 多次元冷却システムの性能を感じることができた。Geekbench 5のスコアもシングルコア1492、マルチコア4921と、Snapdragon 8 Gen 2モデルならではの数値を記録している。
ゲーミングスマートフォンはバッテリーをどれだけ早く充電できるかも重要だ。REDMAGIC 8 Proは6000mAhと一般的なスマートフォンより2割ほど高容量なバッテリーを搭載しており、65Wの急速充電にも対応する。ただしワイヤレス充電には対応していない。また満充電になった状態で充電ケーブルをつなげたままのときは、バッテリーを充電せず直接本体を給電する「充電分離」機能も利用できる。バッテリーの劣化を防ぐと同時に、直接給電することで本体をハイパフォーマンスで使い続けることができるわけだ。
それではゲームスペーススイッチをスライドさせて、REDMAGIC 8 Proをゲーム専用機にする「ゲームスペース」モードに切り替えてみよう。ここにはインストールされたゲームが表示され、ゲームスペースから直接ゲームを起動できる。ゲームスペースではゲームに必要な各種設定をゲームスペース内で直接行える。例えば空冷ファンの設定や通知の有無などをゲームセンターから一括してコントロールできる。
ゲームスペースの起動画面は「Game Lobby」で、インストールしたゲームの一覧が表示される。画面左上の人型アイコンからはゲームに関わるさまざまな設定が可能な「ゲームスペースセンター」が開く。右下のファンアイコンは直接空冷ファンを起動できる。
このGame Lobbyから「スーパーパワーベース」に切り替えると、ゲーム録画のプレビュー、ゲームプレイを助ける各種プラグインのライブラリ、REDMAGIC 8 Proを外部ディスプレイにつなぐ「Red Magic Studio」などの機能が使える。さらにREDMAGICの公式キャラである「モラ」とAR写真を撮るなどの体験ができる。
ゲームプレイに関しては画面のタッチ反応も良く、さすがはゲーミングスマートフォンの最新モデルと思わせてくれた。なお今回は試していないが、REDMAGIC 8 Proは5G、Wi-Fi 6Eに加えWi-Fi 7にも対応している。今後普及するWi-Fi 7を利用すればより安定した通信速度でのゲームプレイも可能だ。
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