最新ゲーミングスマホ「Black Shark 5」を試す “内蔵LRボタン”の使い勝手は?

» 2022年09月21日 11時00分 公開
[石井徹ITmedia]

 9月15日〜9月18日にかけて開催された東京ゲームショウ2022(TGS2022)。Black Sharkのブースでは、ゲーミングスマートフォン「Black Shark 5」シリーズの実機が展示されていた。“内蔵LRボタン”ユニークな機構を持つスマートフォンだ。実際にシューティングゲームをプレイした感触をレポートする。

 Black Sharkシリーズは、Xiaomiが出資する中国Black Sharkが開発しているゲーミングスマートフォンだ。XiaomiのMIUIをベースに、ゲームを快適にプレイするためのハードウェア・ソフトウェアを詰め込んだ製品となっている。最新モデルはBlack Shark 5 Pro(11万8800円)とBlack Shark 5(6万9800円)で、日本国内では8月上旬に発売された。

Black Shark 5 Black Shark 5
Black Shark 5 Black Shark 5の背面。上位モデルの5 Proとはややデザインが異なる

ユニークで実用的な「内蔵トリガーボタン」

 Black Shark 5シリーズの最大の特徴は、「ポップアップトリガーボタン」だ。携帯型ゲーム機の端末上部の押し込みボタン(LRボタン)を、スマホの本体に機構として内蔵している。

Black Shark 5 ポップアップ式の「トリガーボタン」を内蔵している

 トリガーボタンは本体の右側面(横持ちした時の上部)に2つ内蔵されている。ボタンの横に小さなスライドスイッチがあり、動かすと「カシッ」という効果音とともに、ボタンが起き上がる仕組みだ。ゲームをプレイするときだけオンにすることができるため、普段持ち歩くときに誤ってボタンが押される心配はなさそうだ。

 2つのトリガーボタンには、ゲームプレイ中のタッチ操作を割り当てられる。例えば、シューティングゲームの射撃アクションの操作を割り当てると、操作ミスが少ない、安定したプレイが可能となる。

Black Shark 5 画面の左上端がトリガーボタン。浅めだが確かなクリック感がある
Black Shark 5 Black Shark 5の右側面。上下のスイッチをスライドするとトリガーボタンが飛び出す
Black Shark 5 スライドスイッチをオフにするとトリガーボタンが格納される

 試しに、上位モデルのBlack Shark 5 Proで「PUBGモバイル」を10分ほどプレイしてみた。144Hz駆動で視点切り替えも滑らか。しばらく遊び続けてもコマ落ちやかくつきを感じることはなく、スムーズにプレイできる。タッチパネルのレスポンスも良好で、エイム(照準)の素早い切り替えにも対応できた。トリガーボタンの反応も期待通りの動作だった。トリガーボタンの押し心地はゲーム専用機よりは軽いものの、しっかりとした手応えがある。タッチ操作より正確性が増すため、瞬時の操作が必要なシューティングゲームなどでは重宝するだろう。

Black Shark 5 トリガーボタンはアプリなどを起動するランチャーとしても利用できる

 ゲーム関連の機能は、「Shark Space」というアプリにまとめられており、トリガーボタンの設定もここから行う。トリガーボタン以外にも、タッチパネルをぎゅっと押し込む操作に機能を割り当てる「マジックプレス」や、上下左右に傾ける操作に機能を割り当てる「モーションセンシング」など、複数の設定機能を備えている。また、ゲーム中に過去60秒のプレイを録画できるシャークタイム機能や、マクロ操作など、本格的なゲームを遊びたい人にとってはありがたい多くの設定が集約されている。

Black Shark 5 ゲームプレイ中の設定画面。マクロ操作の登録や録画も可能

 TGSの展示機でBlack Shark 5 Proを試遊した限り、排熱が多い点が気になった。特に、背面上部(横持ちで左型)のカメラ周辺に熱源が集中しているのか、プレイし続けていると熱を感じた。ただ、常に急速充電しながら144Hzのフレームレートでゲームを動かしている中でも、動作に支障が出ることはなかった。

 なお、Black Shark 5は熱対策として、水冷式の冷却機構を備えており、微細なパイプにより熱を分散させる仕組みとなっている。ゲームプレイ時にバッテリーを充電せず直接給電する「バイパス充電」機能も備えているため、こうした設定を適切に行えば、排熱は抑えられそうだ。

 排熱に対する大胆な解決策も用意している。それが別売のMagnetic Coolerだ。このスマホの背面に装着するアクセサリーは、触ってみると氷のように冷たい。高回転のファンとペルチェ素子を内蔵しており、貼り付けたスマホを強力に冷却できるという代物だ。高負荷のゲームでも、このアクセサリーを併用すれば快適にプレイできるだろう。

Black Shark 5 Magnetic Cooler。マグネット脱着式でMagSafe対応のiPhoneにも装着可能という

性能と価格で選ぶ2モデル展開

 上位モデルのBlack Shark 5は、プロセッサにハイエンドのSnapdragon 8 Gen 1を搭載。スタンダードモデルのBlack Shark 5は準ハイエンドのSnapdragon 870を搭載する。

Black Shark 5 オリジナルキャラクターの「Shark Chan」。身体にタッチすると反応する

 5G対応やフレームレート144Hzの有機ELディスプレイ、120W急速充電、4650mAhのバッテリーといった仕様は両モデルで共通だ。違いとしては、プロセッサの他に、メモリ容量(5は8GB、5 Proは12GB)、アウトカメラ(5は6400万画素センサーを含むトリプルカメラ、5 Proは1億800万画素のトリプルカメラ)などが挙げられる。

 3D表示のシューティングゲームやリズムゲームなど、特にスマホの性能が求められるゲームを快適に遊びたいなら、上位モデルのBlack Shark 5 Proを選ぶといいだろう。

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