既存のdTVは月額550円だったため、移行すると990円に値上がりするが、コンテンツ数が約2倍となり、オリジナルや独占配信コンテンツに加えて、無料配信も用意することで訴求する。小林氏は、「dTVでは(月額550円という)安いことを訴求ポイントとしていたが、昨今の競争激化でプレゼンスが相対的に落ちていた」と指摘。映像配信サービスをさらに伸ばすためには「大きな改革が必要」(小林氏)と判断した。
dTVユーザーは9月末までは月額550円のままLeminoプレミアムを利用可能なので、新サービスを使ってもらって意向を促したい考えだ。
なお、dTV以外に、ドコモではdアニメストアも提供しているが、こちらは豊富なアニメコンテンツが人気で今後も継続していく予定だ。
ドコモの利用者のデータ通信料は増加傾向で、ギガホ、ahamoといった中・大容量ユーザーが増加している中、ドコモユーザーが何らかのサブスクリプションサービスを契約している比率は47.6%に達しているという。
これをさらに拡大するために、サブスクリプションサービスとdアカウントを連携させることでdポイント還元をする爆アゲ セレクションを提供する。ポイント還元によるお得さをアピールすることで、さらなるデータ利用を促し、ARPUの拡大を図りたい考えだ。
対象となるのは、「ディズニープラス」「Netflix」「Lemino」「YouTube Premium」「DAZN for docomo」の5サービスで、各サービスの既存ユーザーも、dアカウントとの連携をすれば対象となる。
ディズニープラスは月額料金に対して20%(180ポイント)を毎月還元。Netflixは利用プランによって10〜20%還元で、例えば月額1980円のNetflixプレミアムは20%還元で360ポイントとなる。
YouTube Premiumは20%還元で215ポイント。Leminoプレミアムは10%還元で90ポイント。DAZN for docomoは20%還元で673ポイントの還元となっている。還元ポイントはいずれも期間・用途限定ポイントだ。
料金プランとセットになったプランではなく、自由に好きなサービスを選択できる点が特徴で、今後さらにアニメや音楽配信、ゲームなどのサービスとの連携も狙っていく。「世界最強のデジタルエンターテインメントを集めたセレクトショップ」とアピールするが、「ロングテールなニッチのお客さまにも提供していきたい」(同社執行役員営業本部長・野田浩人氏)としており、エンターテインメント以外のサブスクリプションサービスにも拡大していきたい考えだ。
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