やはりグローバル展開するサムスン電子のGalaxy Sシリーズにぶつける端末なだけあって、完成度は非常に高い。今回はデザインも洗練されていることもあり、他社のプレミアムラインといわれるスマートフォンの中でも存在感を示している。
Xiaomi 13 ProのカメラはXiaomi 12S Ultraからさらに進化を遂げた。1型センサーはプロセッサの最適化が行われたことで、より高度なHDR処理などを可能にしている。
Xiaomiのスマートフォンはソフトウェア処理が他社に比べて弱いといわれていたが、ライカが監修することで高いクオリティーでの写真に仕上がっている。ハードウェアに関しては、Xiaomi 12S Ultraをはじめ非常に高性能なものを出してきているだけに、ソフトウェアの改善が認知されれば、市場の評価も追い付いてくるはずだ。
それでありながら、価格は非常にお手頃だ。Galaxy S23が799米ドル(10万6000円前後)、上位モデルのS23+が999米ドル(13万3600円前後)だが、中国向けのXiaomi 13は3999元(7万8000円)から、Xiaomi 13 Proが4999元(約9万8000円)からに抑えている点は好感が持てる。ただ、3月8日に欧州で発売されるグローバル版は、Xiaomi 13が999ユーロ(約14万4000円)から、Xiaomi 13 Proが1299ユーロ(約18万7000円)からと中国版より高額になっている。
Xiaomi 13 Proは「撮影体験が楽しいカメラスマホ」だと感じた。簡単かつキレイに撮れるカメラはもちろん、「簡単に作品に昇華できる」ところはまさにHuaweiやシャープがライカとコラボしてたどり着いたところ。
加えて、テレマクロ性能を重視した望遠カメラは他社のスマートフォンにはない新しいものだ。望遠性能だけを突き詰めるのではなく、日常的に利用頻度が高い画角で使い勝手を向上させる構成はうれしいものだ。
さて、これからのXiaomiのスマートフォンの展開にもますます目が離せなくなった。特にXiaomi 13 Proのテレマクロ体験には驚かされた。
今回のXiaomi 13シリーズはグローバル展開も行う。Xiaomiがライカのブランドを引っ提げての世界展開は初となり、Xiaomiのスマートフォンが「カメラ性能が高い」と印象づけられるはずだ。
Xiaomiのスマートフォンは先代の12S Ultraに続いてライカとコラボレーションしたことにより、Xiaomiにも画像処理のノウハウが少なからず蓄積されているはずだ 。2作目ということでしっかりと作り込まれているのが分かる。Xiaomiとライカのパートナーシップは、今後のスマホ展開にも影響を与えるはずだ。
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