モバイル業界最大のイベント「MWC Barcelona 2023」会期前の2月26日(中央ヨーロッパ時間)、中国Xiaomiが製品発表会を開催し、最新のフラグシップスマートフォン「Xiaomi 13シリーズ」のグローバル展開を発表した。ただし、日本における展開は未定となっている。
Xiaomi 13シリーズの上位モデルである「Xiaomi 13」「Xiaomi 13 Pro」は、2022年12月に中国において発表されている。
ドイツの光学メーカー「ライカ(Leica)」との協業はXiaomi 12Sシリーズから行われてきたが、ライセンスの都合から製品の公式販売は中国に限られていた。今回、ついにグローバル展開が始まることになる。
今回の発表会ではXiaomi 13とXiaomi 13 Proに加え、約3200万画素のインカメラと「デュアルフロントフラッシュ」を搭載したミドルレンジモデル「Xiaomi 13 Lite」も発表された。ただし、Xiaomi 13 Liteのカメラはライカとの協業ではない。
Xiaomi 13とXiaomi 13 Proの機能的な違いは、主にカメラにある。
カメラ回りのハードウェア、画質やUI/UXの調整など、あらゆる面でライカと協業していることは両モデル共に同じで、アウトカメラがトリプル構成なのも変わりない。しかし、≪イメージセンサーのサイズを始めとする細かいスペックに差異がある。
Xiaomi 13 Proの広角メインカメラ「Leica Vario-Summicron」は、14mm〜75mmの焦点距離をカバーし、約5000万画素のソニー製超大型1型センサー「IMX989」を採用している。これに約5000万画素の「75mmフローティング望遠カメラ」と「14mm超広角カメラ」を組み合わせることでアウトカメラを構成している。
内部焦点技術を採用した新しい望遠レンズは、レンズの間隔を調整できる「フローティング設計」を採用することで「10cm〜∞(無限遠)」の焦点距離を実現し、美しいポートレートやクローズアップ写真を撮影できるという。
一方、Xiaomi 13の広角メインカメラも、Proと同じくLeica Vario-Summicronを冠し、約5000万画素センサーを使っている。ただし、イメージセンサーはやや小ぶりの「IMX800」となっている。。また、75mm望遠カメラは約1000万画素、超広角カメラは約1200万画素とセンサーの画素数が削減されている。
Xiaomi 13とXiaomi 13 Proの撮影機能には大きな違いはないようだ。ポートレート撮影では、焦点距離と被写界深度をワンタッチで変えて撮影できる「Proレンズモード」を搭載した他、「Leicaオーセンティックルック」「Leicaバイブラントルック」という2種類の写真スタイルを選択できる。
加えて、ライカらしい絵作りになるフィルターや、クラシカルなシャッター音なども用意している。
両モデルは動画の撮影機能も充実しており、Dolby Vision規格のHDR撮影はもちろん、編集/視聴/共有にも対応する「Create in Dolby Vision」を利用できる。強力な手ブレ補正機能も備える。
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