XiaomiもHuaweiなどと同じくカメラ性能を重視することになり、Xiaomi 12S Ultraは「Xiaomiのブランディング」の今後の行方を占う端末となった。
Xiaomi 13 Proはメイン(広角)カメラにXiaomi 12S Ultraと同様の5000万画素のセンサーを採用。センサーサイズは1型となり、大きさだけなら市場にあるスマホでは最大のものになる。
加えて、Xiaomi 13シリーズのカメラチューニングは、引き続き独ライカカメラが監修している。スマホメーカーとの共同チューニングではHuaweiとシャープに続く形となる。
Xiaomi 13 Proでは「AIカメラ」という部分に加えて「LEICA AUTHENTIC」と「LEICA VIBRANT」という大きな設定がある。これらにHDRのオン/オフと4種類のライカフィルターを組み合わせることで、Huaweiやシャープのライカを冠したスマートフォンに近い色を出すこともできる。
組み合わせだけでいえば、モノクロを含めてプリセットで32通りのライカ監修パターンがある。すごいといえばすごいのだが、ユーザーにとって分かりやすいかといわれると少々複雑にも感じる。
売りとしているカメラは3眼構成。35mm換算で12mmの超広角、23mmの標準、75mmの望遠となる。レンズ自体はライカの「ズミクロン」を冠するものとなり、Xiaomiらしく8枚レンズに加えコーティングが一新されるなど大きく改善されている。
Xiaomi 13 Proでの作例は以下のようになる。Xiaomi 13 Proではデフォルトのウオーターマークに画角が表示されるのでそちらを参考にしてほしい。
センサーが1型と大型なこともあり、良くも悪くもボケがスマホとしては強めとなる。加えて、最短撮影距離はどうしても長めになるので、AQUOS R7やXperia Pro-I同様にメインカメラでは「寄れない」印象は否めないそしてXiaomi 13 Pro最大の特徴は75mm相当の望遠カメラだ。レンズのF値が2.0と明るいことに加え、最短撮影距離が100mmとこちらはかなり寄れるカメラとなっている
いわゆるテレマクロ撮影が簡単に可能だ。超広角マクロを備える機種も増えてきているが、撮影しにくいことも多く必ずしも使い勝手が良いものではなかった。望遠カメラながら被写体に寄れることから、よりクローズアップしての撮影が簡単に可能だ。
Xiaomi 13 Proは扱いやすい望遠レンズを備えることで、今までのスマートフォンよりも手軽にクローズアップフォトやテレマクロ撮影を可能にした。カメラ性能を強化する機種の中でも明確に差別化を図っている。
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