サブスク契約で最大20%還元 ドコモ「爆アゲ セレクション」の魅力と課題石野純也のMobile Eye(1/3 ページ)

» 2023年03月25日 10時46分 公開
[石野純也ITmedia]

 NTTドコモは4月1日から、コンテンツサービスの料金に対しポイントを還元する「爆アゲ セレクション」を導入する。ドコモ自身がサービスの契約窓口のような形になるため、ユーザー側は支払いを一本化することが可能。サービスを提供する事業者にとっては、販路の拡大につながる。また、コンテンツを取り扱うドコモ自身のメリットも大きく、“三方よし”の仕組みといえる。

ドコモ 爆アゲ セレクション ドコモは、4月1日から爆アゲ セレクションを開始する

 一方で、こうした取り組みは、キャリアの中では後発になる。料金プランとコンテンツサービスをバンドルした「パックプラン」はauが先行しており、ソフトバンクにもドコモの爆アゲ セレクションに近い仕組みがある。こうした先行事例と比較すると、爆アゲ セレクションに足りない要素も見えてくる。

コンテンツサービスの料金が最大20%還元、セット契約がお得に

 爆アゲ セレクションとは、ドコモを介してコンテンツサービスを契約することで、dポイントの還元を受けられる仕組みを指す。サービス開始は4月1日から。これまでドコモは、スポーツ映像配信サービスのDAZNとタッグを組んだ「DAZN for docomo」や、ディズニーの映像配信を行う「Disney+」を展開してきたが、この枠組みを他のコンテンツサービスにも広げつつ、ポイントの還元を行ってその結び付きを強固にする。

 新たに加わるのは、映像配信サービスでは世界最大手となる「Netflix」や、Googleが擁するYouTubeの有料版「YouTube Premium」。ドコモ自身が手掛けるdTVも、4月12日に「Lemino」へとリニューアルし、その有料版である「Leminoプレミアム」が爆アゲ セレクションのラインアップに加わる。サービス開始当初は、動画系のコンテンツを中心に5つのサービスをそろえた格好だ。現在取り扱いのないNetflixは4月5日から、YouTube Premiumは4月下旬以降に対象になる予定だ。

ドコモ 爆アゲ セレクション もともとドコモが提供していたDAZN for docomoやDisney+に加え、NetflixやYouTube Premium、Leminoプレミアムが爆アゲ セレクションに加わる

 ポイント還元率は10〜20%で、サービスや契約している料金プランによって異なる。例えば、Disney+やDAZN for docomoは20%なのに対し、Leminoプレミアムは10%。もともとの料金が3700円(税込み、以下同)と高額なDAZN for docomoの場合、1カ月だけで673ポイントもの還元を受けられる計算になる。990円のDisney+も180ポイントで、お得感は高い。dポイントはd払いなどのサービスを通じて日々の決済にも利用できるため、実質的な割引に近い。

ドコモ 爆アゲ セレクション DAZN for docomoは、料金が高い一方で還元率も20%と高く、毎月673ポイントも付与される
ドコモ 爆アゲ セレクション Disney+も還元率は20%。990円に対して180ポイントがつく

 いずれも、「ギガホ(5Gを含む)」や「ahamo」といった、中・大容量プランを契約していることが条件だ。ただし、Netflixのみ少々特殊で、段階制の小容量プラン「ギガライト」などを契約している場合でも、ポイント還元率は下がるが爆アゲ セレクションの対象になる。例えば、Netflixスタンダード(1490円)は通常だと20%還元だが、料金プランがギガホやahamo以外でも10%のポイントを得ることが可能だ。

ドコモ 爆アゲ セレクション Netflixはやや条件が複雑だが、ドコモ光を契約している場合、還元率はギガホやahamoと同じになる。逆に言えば、それ以外のプランでも還元率は落ちるが爆アゲ セレクションの対象になる

 また、ギガホやahamo以外の料金プランでも、「ドコモ光」の契約があれば、ポイント還元率は下がらない。モバイルの料金プラン以外で固定回線を条件にしているのはNetflixだけで、やや複雑になってはいるが、基本的には中・大容量の料金プランを契約しているユーザー向けといえる。映像の視聴経路までは問われないが、想定しているのは、やはりモバイル回線で動画などのサービスを楽しむ若い世代のユーザーだ。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  2. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  3. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  4. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  5. 携帯キャリアの通信9サービス、総合満足度はpovoがトップ サブブランド勢が好調 MMDが調査 (2026年03月10日)
  6. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  7. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  8. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  9. Qualcommのウェアラブル新チップが「Elite」を冠する理由 最新モデム「X105」は衛星通信100Mbpsへ (2026年03月11日)
  10. 【無印良品】ウエストポーチもになる「スリングバッグ」が3990円に値下げ中 植物由来の原料を使用 (2026年03月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年